種別 報告
主題 増粘剤を用いた省力化施工コンクリートによるケーソン底版コンクリートの施工
副題
筆頭著者 多田和樹(東洋建設)
連名者1 津田和久(運輸省)
連名者2 中島由貴(運輸省)
連名者3 中島興康(東洋・東亜・五洋JV)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 61
末尾ページ 66
年度 1994
要旨 1.はじめに
 兵庫県の日本海側に面する柴山港では、避難港としての整備が進められており、沖合い(水深約30m)に防波堤の建設が進められている。この防波堤は、水深の大きいところや波の大きなところに使用することを目的として運輸省が開発した「二重円筒ケーソン」で構築される。このケーソンは内側円筒部(内円筒)を陸上で、外側円筒部(外円筒)をフローティングドックで別々に製作し、外円筒部を据え付けた後、内円筒部を外円筒部の中の所定の位置に据え付けて一体化する構造である。ここで、二重円筒ケーソン外円筒部の底版コンクリート(厚さ1.1m、面積約700m2)は写真−1に示すように過密配筋である。そこで、この底阪コンクリートに増粘剤と高性能減水剤を添加することにより高い流動性と材料分離抵抗性を付与する「省力化施工・高信頼性コンクリート(以下、省力化施工コンクリートと称す)」を適用した。本報告は、このコンクリートの本施工における製造、品質管理、施工性などについてとりまとめたものである。
4.まとめ
 省力化施工コンクリートのケーソン底版コンクリートへの適用について以下に示す知見が得られた。
(1)品質管理を高頻度で行い、製造に反映することで省力化施工コンクリートの生コンプラントでの大量製造が可能である。ただし、対象構造物の要求性能を把握し、事前の十分な検討により配合を選定する必要がある。
(2)高頻度で実施したコンクリートの品質管理試験結果や打込み中に採取したコンクリートの目視観察から判断すれば、過密配筋条件での施工において締固めを行わなくても型枠の隅々までほぼ均質なコンクリートを充填できたと言える。
(3)打ち込まれたコンクリートは良好な強度発現性を示した。
PDFファイル名 016-02-1007.pdf


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