種別 報告
主題 超高層RC造に用いた高強度PCa部材の品質
副題
筆頭著者 梅本宗宏(戸田建設)
連名者1 佐治昭(戸田建設)
連名者2 寺井靖人(戸田建設)
連名者3 平賀友晃(戸田建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 267
末尾ページ 270
年度 1994
要旨 1.はじめに
 近年、高強度コンクリートを使用した超高層RC造が数多く建てられる中、現場作業の省力化、施工の合理化および躯体精度・品質の向上を目的として、構造部材のプレキャスト(以下PCaと略記)化が進められている。従来のPCa部材では、現場に比ベ品質の安定した工場で生産され、必要な設計基準強度を得るための調合強度よりも、脱型強度を得るために必要な調合強度が大きくなることが多く、構造体のコンクリート強度管理に、蒸気養生の影響や、その後の養生について考慮した実施工の報告は少なかった。しかし、コンクリート強度が蒸気養生の影響により低下することや、最近では、高強度コンクリートにおける蒸気養生の影響について報告されており、筆者らも、高強度コンクリートの蒸気養生の影響および品質管理方法について、数年前から検討してきた。本報告では、地域の異なる複数の現場において実施した結果をもとに、実施工時の変動を踏まえて、PCa部材に用いた高強度コンクリートの品質について報告する。
5.まとめ
 本報告では、実施工時における、PCa部材に用いた高強度コンクリートの品質結果と、蒸気養生の影響について若干の考察を行った。本報告で得られた結果をまとめると以下のようになる。
1)各工場で得られた試験結果は、フレッシュコンクリート、硬化コンクリートとも要求する品質を満足することができたが、設計時の補正係数を下回るものも多く見受けられた。
2)蒸気養生した高強度コンクリートの強度発現は、標準養生に比べ高強度ほど低下率が大きくなる弱い傾向があり、標準養生強度が500kgf/cm2を超える範囲においては、10%を越えて低下したものも多い。また、蒸気養生後のコンクリートの強度発現に対する、その後の養生温度の影響は小さいものの、材齢28日から91日にかけて、ほぼ10%程度の強度の増進がみられた。
PDFファイル名 016-02-1042.pdf


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