種別 報告
主題 低熱セメントを用いた高強度コンクリートの施工性および強度発現性状に関する検討
副題
筆頭著者 久保田昌吾(大林組)
連名者1 中根淳(大林組)
連名者2 田中光男(秩父セメント)
連名者3 名和豊春(秩父セメント)
連名者4
連名者5
キーワード
16
1
先頭ページ 277
末尾ページ 282
年度 1994
要旨 1.はじめに
 設計基準強度(以下Fcと呼ぶ)600kgf/cm2以上の高強度・超高強度コンクリートの場合、単位セメント量が多くなるためコンクリートの最高履歴温度が高くなり、標準水中養生強度に比べて構造体の強度の伸びが減少したり、温度ひび割れが発生する危険性が指摘されている。本報告では、これらの状況を踏まえて高ビーライト系の低熱ポルトランドセメント(以下Lセメントと呼ぶ)および普通ポルトランドセメント(以下Nセメントと呼ぶ)を用いたFc600kgf/cm2以上の高強度コンクリートの夏期における実大施工実験で得られた高強度コンクリートの施工性、水和発熱および強度発規性状について述べる。
4.まとめ
 高ビーライト系のLセメントを使用した高強度コンクリートの施工実験(夏期)結果から概略次のことが分かった。
1.フレッシュコンクリートの性状は若干スランプ、スランプフローが大きかったためか、60分経過したものについても品質変化は認められなかった。
2.ポンプ圧送性:40m3/hで圧送した場合の圧力損失は、Lセメントの場合同一水セメント比のNセメントに比べて小さく0.18kgf/cm2・mで、Nセメントの普通強度レベルの硬練りコンクリートとほぼ同程度であった。
3.柱形模擬部材(85cm角)中心部の温度上昇量は、Nセメントに比べてLセメントは1/2と低く、温度抑制効果が見られた。
4.Lセメントの標準水中養生材令28日強度は、Nセメントの約83%と低いものの、材令91日ではほぼ同強度を示した。一方、L、Nセメントの材令28日のコア強度は大差なく、材令91日強度ではLセメントの方が約5%ほど高い強度を示した。
5.仕上り性:L、Nセメントともにスランンプ、スランプフローが大きかったため、バイブレターによって振動締固めをした場合には実構造物天端面に初期ひび割れがわずかに認められたが、これを除けば全般的に仕上がり性は良好であった。
PDFファイル名 016-02-1044.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る