種別 報告
主題 設計基準強度600kgf/cm2のコンクリートの実構造物への通用
副題
筆頭著者 竹内博幸(五洋建設)
連名者1 山影久尚(五洋建設)
連名者2 山口憲司(五洋建設)
連名者3 若井隆彰(五洋建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 283
末尾ページ 288
年度 1994
要旨 1.はじめに
1988年から開始された建設省総合技術開発プロジェクト「鉄筋コンクリート造建築物の超軽量・超高層化技術の開発(略杯New RC)」も昨年終了し、設計基準強度(Fc)600kgf/cm2級のコンクリートが実用投階に大きく近づいた。最近では実構造物にこの領域のコンクリートを適用する例も幾つかみられ、今後さらに増加することが予想される。しかしながら、この領域のコンクリートは構造体コンクリート性状に関するデータが未だ十分とは言えず、施工方法に関しても幾つかの課題が残されているのが現状である。
 筆者らは、Fc=600kgf/cm2級のコンクリートを実用化することを最終日的の一つとして、室内から実大規模段階に至る一連の実験を行ってきた。本報では、Fc=600kgf/cm2のコンクリートについて現在課題とされている構造体コンクリート性状および施工方法を中心に検討を行い、その結果に基づき実構造物への通用を図ったので、ここに報告するものである。
5.まとめ
 超高強度コンクリートに関しての一連の実験および実施工を通してのまとめを以下に記す。
(1)水セメント比24〜31%の領域においても、普通ポルトランドセメント単味で良好なフレッシュ性状を得ることができ、材齢28日における標準養生で700〜800kgf/cm2の圧縮強度が得られることがわかった。
(2)高性能AE減水剤に加え、徐放剤を補助的に用いることにより、経時によるフレッシュコンクリートの性状変化を小さくすることができ、ポンプ圧送による一連の打設も無理なく行えることが確認された。
(3)今回の実験および実施工においては、現場水中養生供試体とコア供試体の圧縮強度の差は大きく、構造体コンクリート強度の管理として現場水中養生供試体による強度をそのまま用いることはでさないものと考えられた。一方、温度追従養生供試体の圧縮強度は、コア供試体のそれに比較的近い値を示していた。
(4)予備実験IおよびIIにおいて室内実験と実機による練り混ぜによりそれぞれ採取した標準養生供試体による圧縮強度は近似した値を示し、混練機器の大小による強度差はみられなかった。
PDFファイル名 016-02-1045.pdf


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