種別 報告
主題 外ケーブルによる鋼・コンクリート合成桁の補強効果
副題
筆頭著者 中村準(ショーボンド建設)
連名者1 丸山久一(長岡技術科学大学)
連名者2 高田道也(ショーボンド建設)
連名者3 原田哲也(ショーボンド建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1049
末尾ページ 1054
年度 1994
要旨 1.はじめに
 1950年代から1970年代前半にかけて、わが国では経済性を重視した多くの鋼コンクリート合成桁橋梁が建設された。しかし、その後の交通量の増大に伴い、多くの床版損傷が報告されるようになった。これは当時の床版の設計が、許容応力度を大きくとり、床版厚さも極力小さくしていたためである。損傷した床版への対策としては、従来から種々の補強方法が用いられてきたが、現在ではプレキャスト床版を用いた床版取り替え工法が主流となっている。
 しかし、現在の設計では、床版厚も当時のものと比較すると厚くなっており、許容応力度についても余裕を持たせるようになっている。そのため、合成桁の床版を取り替える場合に、合成前の仮開放による桁の応力超過や、荷重が増加することによる桁の応力超過が問題となる。
 これらの対策としては従来から、支保工を用いて施工中の桁に生じる断面力を低減する方法や、補強鋼材を取り付けて桁断面を増強する方法が一般的に行われてきた。 しかし、交通条件や架橋条件によっては、これらの対策工法が実施不可能な場合が生じてくる。 今回開発した方法は、桁と床版を合成させる前の段階で緊張材を用い、桁に軸力を導入し、合成後に開放することによって部分的な死活荷重合成桁とし、桁の応力を低滅させるものである。本報告では、定着装置の性能評価と、実橋に適用した場合の応力・たわみの測定結果を実験結果および理論値と比較を行う事により工法の有効性を評価するものである。
5.結論
1)桁の応力低減効果は、実験では計算値と非常に良く一致し、実橋においてもほぼ計算値と一致する。しかし、実橋の場合には二次部材等の影響を考慮する必要がある。
2)定着部にH形鋼を介することにより、定着部付近の大きな補強が不要になる。
3)本工法に使用した定着金物は、実橋においても実験の結果と同様の性能を発揮した。
PDFファイル名 016-02-1174.pdf


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