種別 報告
主題 高性能地下連続壁のコンクリートの実大規模実証実験
副題
筆頭著者 大友忠典(鹿島建設)
連名者1 田沢雄二郎(鹿島建設)
連名者2 村田俊彦(鹿島建設)
連名者3 馬場英二郎(鹿島建設)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1239
末尾ページ 1244
年度 1994
要旨 1.まえがき
 近年、地下連続壁の用途の多様化、高度化が進んでおり、LNG地下タンクの建設の分野では軸圧縮力が卓越する円筒形構造物を地下連続壁で構築し、これに高強度コンクリートを使用することによるコスト低減が検討されている。また、高強度鉄筋の活用により曲げ部材となる地下連続壁でも高強度コンクリートの有利性が顕在化してくることも予想される。
 このような地下連続壁では、コンクリートは安定液のなかに打ち込まれるのであり、品質の安定に懸念が持たれることが多い。さらに高強度コンクリートは単位水量を少なくするため骨材の表面水率のわずかな変動の影響を受け易く、レディーミクストコンクリート工場(以下生コン工場)における安定製造が難しいとされており、この点でも従来とは異なる品質の安定したコンクリートが求められる。このような求めに応じて高強度で品質の安定したコンクリートを開発し、これを用いた高性能(高強度と安定品質)地下連続壁の可能性の実証を目的とした開発実験のうちから、つぎの二点を報告する。
1)開発したコンクリートにより、高性能地下連続壁が可能であることを実証したこと。
2)地下連続壁のコンクリートでは、水中打込みにおける強度低減率(以下水中低減率)という概念で水中に打込まれたコンクリートの強度を2割程度割引いて考えることが一般に行われているが、これについて見直したこと。
6.まとめ
 実験の結果はつぎのようにまとめられる。
1)使用したコンクリートはフレッシュコンクリートの品質が安定している。
2)市中の生コン工場でコンクリートを製造し、安定液中に打込むという条件で、設計基準強度800kgf/cm2、コアの平均強度1000kgf/cm2以上級の地下連続壁を施工することは可能である。
3)水中低減係数として、0.90〜0.94のような値をとることが可能である。
 流動勾配、充填状況、コンクリート側圧、温度履歴なども測定しており、温度ひび割れ検討でその可能性が少ないことも確認しているのでこれらについて別の機会に報告したい。
PDFファイル名 016-02-1207.pdf


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