種別 委員会報告
主題 コンクリート構造物の補修工法研究委員会報告
副題
筆頭著者 魚本健人(東京大学)
連名者1 蒔田實(日瀝化学)
連名者2 伊部博(小野田)
連名者3 大賀宏行(東京大学)
連名者4 武若耕司(鹿児島大学)
連名者5 守屋正裕(大林組)
キーワード
16
1
先頭ページ 1
末尾ページ 6
年度 1994
要旨 1.はじめに
 当研究委員会は、塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物の補修法に関して、既存技術(材料、工法)の効果および補修効果に影響する因子について検討し、望ましい補修技術の確立に資する目的で活動している。
 この報告では、暴露試験を担当している暴露ワーキンググループ(WG)の活動内容を中心に、これまでの活動経過と試験結果の概要を述べる。
2.活動経過の概要
 この委員会は、1990年度に設置され、当初、以下に示す課題について3つのWGを設置し、2年間の予定で研究委員会として活動した。
(1)暴露WG
各種要因分析のための試験体と既存の各種補修工法を適用した補修模擬試験体を製作し、海洋環境および内陸環境に暴露して、補修効果の追跡調査を行なう。
(2)調査WG
補修材料や補修工法の特性、効果、評価法、試験事例等について、既往の文献調査を行ない情報を整理する。
(3)解析WG
鉄筋腐食に影響する諸要因ならびに腐食抑制要因を抽出し、腐食速度(腐食抑制効果)に関する数値解析を行なう。
 当研究委員会の2年間の活動成果は、1992年10月にシンポジウムを開催し報告した。調査WGでは、補修材料、工法の動向や補修効果の評価試験例などに関する文献調査結果を、暴露WGでは、試験体製作から暴落1.5年までの試験結果を、解析WGでは、解析に必要なパラメータの抽出と基本的な解析モデルの提案と計算例の報告を行なった。広い分野から500名を越える参加申し込みがあり、関心の高さがうかがわれた。
 当委員会は、さらに長期の暴露試験データを得るために、1993年度から、日本建築仕上材工業会を窓口とする委託の委員会として再発足し、暴露WG、解析WGの継続と、新たに、事例WGを設置し、平成8年までの予定で、活動を継続中である。
 なお、事例WGでは、コンクリート構造物の劣化被害事例、補修事例を調査し、それらを整理集約した事例集を作成する予定で作業中である。
PDFファイル名 016-03-0001.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る