種別 論文
主題 高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材を用いたコンクリートの劣化
副題
筆頭著者 魚本健人(東京大学生産技術研究所)
連名者1 小林一輔(東京大学生産技術研究所)
連名者2 星野富夫(東京大学生産技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 69
末尾ページ 72
年度 1980
要旨 1.はしがき
 高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材を用いたコンクリートは、強度面では普通ポルトランドセメントコンクリートに劣らぬ性質を有しており、長期材令においはむしろそれ以上の強度を示すことが明らかにされている。1)しかし、この種の結合材を用いたコンクリートでは、従来から表面の劣化2)や凍結融解に対する抵抗性3)などの耐久性に関する課題点が指摘されている。この結合材を汎用のセメントとして利用するためには当然、これらの問題に関する検討が必要であるが、その中でも特にコンクリート表面の劣化に関する検討は、この結合材の実用化をはかる上で重要な問題となる。そこで本文ではコンクリート表面の劣化現象について実験的に検討した。
4.結論
 高炉水砕スラグ・セッコウ系結合材の表面劣化について実験的に調べた結果、表面劣化は空気中のCO2による水和反応の停止、さらには水和生成物の分解によるものであると推定される。その結果、その部分のコンクリートマトリックスはポーラスとなり、強度低下を起すが、その強度比は非中性化面棟率とほぼ比例している。なお、結合材料のうち普通ポルトランドセメントの割合を増大させると表面劣化を防止できるが、その場合には水中養生時の強度が低下する。最後に、本研究に対し、昭和54年度文部省科学研究補助金が交付されたことを付記する。
PDFファイル名 002-01-0018.pdf


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