種別 論文
主題 微小モルタル供試体の強度に及ぼす乾燥の影響
副題
筆頭著者 鮎田耕一(北見工業大学)
連名者1 林正道(北見工業大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 97
末尾ページ 100
年度 1980
要旨 1.まえがき
 コンクリートの強度は、湿潤養生を十分に行えば材令とともに進行するが、養生を終えた部材は表面から徐々に乾燥するため、内部にくらべて乾燥面の水和の進行が遅れ、強度の増進が内部ほど期待できないことが想像される。一方、寒冷地のコンクリート構造物は、凍結融解作用に対する耐久性が要求されるが、凍結はコンクリート構造物の表面から侵入し、内部へと進むので表面ほど凍結する機会が多く、かつ、冬期間でも日中、日射のあたる面は融解するので、凍結融解の回数も表面に近い部分ほど多くなる。また、北海道各地で被害が報告されている冬季における表面剥離現象は、その被害形態から推察すれは、表層部分にある粗骨材とモルタルの界面の付着の弱い部分から表面に近い部分のモルタルにひびわれが伝播して剥離に至ると考えられ、したがって、表層部のモルタルの強度が小さいと表面剥離が起きやすくなると想像される。このように、寒冷地におけるコンクリートの耐久性は、表層部分の強度性状によって支配される要素が多いので乾燥がこれに与える影響について明らかにすることが必要となる。ところで、凍結融解作用による初期(粗骨材が剥落する以前)の劣化状況を考えれば、対象となる表層部分は教ミリからせいぜい1cmどまりの厚さであり、極めて薄いモルタル部分である。そこで、本研究では径が小さいモルタル円柱供試体を用い、乾換条件が異なるときのモルタルの強度とモルタル中のセメントペースト部分の結合水量を求め、乾燥による表層部分の強度性状の変化について調べた。
PDFファイル名 002-01-0025.pdf


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