種別 論文
主題 各種の減摩材を用いた場合の圧縮供試体端面の応力分布について
副題
筆頭著者 小阪義夫(名古屋大学)
連名者1 谷川恭雄(名古屋大学)
連名者2 太田福男(大同工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 121
末尾ページ 124
年度 1980
要旨 1.はじめに
 コンクリートの圧縮試験の際、通常の方法で載荷すると載荷板と供試体間の摩擦のため、載荷板近傍のコンクリート供試体は横方向の変形を拘束され、載荷板近傍の圧縮応力度分布は不均等になる。このような、加圧面における摩擦による横方向の拘束を除く目的で、ブラシ型載荷板やボールベアリング使用の分割載荷板などの特殊な載荷板を用いる方法や、載荷板と供試体の間に摩擦を低減するための減摩パッドをはさんで加圧する方法などが提案・試行されている。これらの方法にはそれぞれ特失があるが、後者の減摩パッドを用いる方法は、適正なパッド材を用いれは、かなり理想的な均等圧縮応力分布状態が得られるという点で大きな魅力がある。今までに各研究者によって用いられてきた滅摩パッドとしては、軟質ゴムシートにシリコングリースを塗布したものの1)、テフロンシートを用いたもの、テフロンシートにシリコングリースを塗布したもの2)3)など各種のものが用いられているが、それらの減摩パッドを用いた場合の加圧面近傍の応力分布状態が果して均等であるか否かについては、適当な検証の方法が無かったため未だに確認がなされていない。本研究は、最近開発された圧力シートを用いて、加圧面における応力分布の状況を調べ、各種の減摩パッドの性能を判定しようとするものである。
4.結論
 以上の結果から、本実験で取扱った減摩パッドの特性を総合評価すると、変形能力の大きい減摩シート材を使用したパッドはたとえ低応力時の摩擦係数が小さくても、高応力時になるとパッド自身の大きな伸び変形のため、供試体端面部の応力分布が不均一となり、減摩用バッドとして不適当である。本実験の範囲では圧力シート、ポリプロビレン、テフロンシート等が減摩パッドとして適当であることがわかる。
PDFファイル名 002-01-0031.pdf


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