種別 論文
主題 スチールファイバーコンクリートによる知多2号橋床版補強について
副題
筆頭著者 石渡正夫(川崎製鉄)
連名者1 宿口治(川崎製鉄)
連名者2 佐藤政勝(川崎製鉄)
連名者3 国分修一(大林道路)
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 233
末尾ページ 236
年度 1980
要旨 1.まえがき
 スチールファイバーコンクリート(以下SFRC)は普通コンクリートに比して、引張、曲げ、せん断強度が高く、耐ひびわれ性、靱性も著しくすぐれていることから、新しい構造材料として注目されている。SFRCの適用性については、道路、複合橋、トンネル、ダム、建築など多分野にわたって実用化のための研究が各方面ですすめられている。鋼材倶楽部では鉄鋼各社の協力により「スチールファイバー調査研究委員会」を設け、利用技術の開発と普及活動を行なっている。SFRCは1−2Vol%(80〜160kg/m3)のSFを混入するため、普通コンクリートに比して高コストになることは避けられないが、SFRCのすぐれた特性の活される分野で適用性を見出すべきであり、この観点から、薄層舗装、橋梁床版および舗装、トンネルライニングなどへの適用が特に期待されている。道路整備の伸長にともない、自動車交通量が増大し過載荷重頻度が高まり、設計荷重の2倍を超えるような重荷重により橋梁床版の破損が多発している。このため、既設床版の裏面に鋼板を接着させる方法、床版の打直しなどの工法が採用されているが、さらに確実に経済的な補修工法が望まれている。このたび実施したSFRCを既設鉄筋コンクリート床板に重ねて打設し、一体化する床版補強工法は有力な一工法を考えられる。川崎製鉄(株)知多製造所の知多2号橋において、総重量103屯トレーラーの常時通行を可能とするためSFRCによる床版補強工事を行なったので、SFRCの施工、補強効果確認のための載荷試験などについて報告する。
5.あとがき
 SFRCの特性をいかして、橋梁床版補強工事に使用し、所期の成果が縛られた。今後SFRCの利用は多面的に拡大するものと考えられるが、本報告がその一助となれば幸である。おわりに、本工事にあたり有益な御助言をいただいた東京大学小林一輔教授に深謝の意を表します。
PDFファイル名 002-01-0059.pdf


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