種別 論文
主題 ポリマーセメントコンクリートの中性化
副題
筆頭著者 大浜嘉彦(日本大学工学部)
連名者1 三宅豊久(日本大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 249
末尾ページ 252
年度 1980
要旨 1.はじめに
 ポリマーセメントコンクリートは、結合材にセメント及びポリマーを用いて、骨材を結合したコンクリートであり、硬化後は、その内部に連続したポリマー皮膜が形成される。従って、その強度、伸び能力、耐薬品性などは、普通コンクリートと比較して優れており、それら性状に関する研究は、かなり進展している。しかし、その耐久性の重要な要因である中性化に関する研究は、ほとんど行われていないのが現状である。本研究は、ポリマーセメントコンクリートの中性化の早期判定法を見いだす目的で、普通コンクリートの促進中性化試験方法として試みられている二酸化炭素加圧法及び炭酸水素ナトリウム溶液浸せき法1)の2方法をポリマーセメントコンクリートに適用し、その中性化を検討したものである。
5.総括
 本研究で得られた結果を総括すれば、次のごとくである。(1)普通セメントコンクリートに比べて、各種ポリマーセメントコンクリートの中性化深さはかなり小さくなるが、この理由は、内部に形成されるポリマー皮膜による気体又は液体の透過に対する抵抗牲の向上に基づくものと推察される。(2)ポリマーの種類にかかわらず、ポリマーセメント比の増加に伴って、ポリマーセメントコンクリートの中性化深さは小さくなる。(3)二酸化炭素加圧法による場合、各種ポリマーセメントコンクリートの中性化深さは、次式のごとく表せる。logx=Alog(pt)+B ここに、x:ポリマーセメントコンクリートの中性化深さ(mm)p:二酸化炭素圧力(kg/cm2)t:二酸化炭素加圧時間(h)A、B:実験定数(4)炭酸水素ナトリウム溶液浸せき法による場合、ポリマーセメントコンクリートの中性化探さは、次式のごとく表せる。x={13.6(W/C)−5.23}t1/2 ここに、x:ポリマーセメントコンクリートの中性化深さ(mm)又は、x={−15.3(P/C)+3.92}t1/2 t:浸せき材令(month) W/C:水セメント比 P/C:ポリマーセメント比
PDFファイル名 002-01-0063.pdf


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