種別 論文
主題 平鋼および突起付鋼材とコンクリートの付着特性
副題
筆頭著者 佐藤政勝(川崎製鉄)
連名者1 石渡正夫(川崎製鉄)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
2
先頭ページ 365
末尾ページ 368
年度 1980
要旨 1.まえがき
 鋼材とコンクリートで構成される複合構造物は鋼材の強靱性とコンクリートの圧縮強度や剛度など材料の特性を生かした合理的構造形式で、かつ防音、防振や防食性にも優れていることから一枚の土木建築構造物は言うに及ばず、新幹線の高架橋、本四連絡橋の基礎、海洋構造物など高い安全性を要求される特殊な構造物にも用いられている。橋梁では合成桁が、建築では鉄筋コンクリート(以下SRCと略す)がその代表的な例で、基礎構造では複合杭が、海洋構造物ではジャケット構造の主管や桟橋などが挙げられる。競合構造としての最重要課題は、鋼材とコンクリートの境界面における両者への応力伝達機構を確実に得る方法である。この手段としては、合成桁のように境界面にメカニカルな接合材を用いる方法と異形棒鋼のように鋼材の表面に突起形状を設けることが考えられるが、施工性や材料の節約などの見地から前者より後者が勝れているのは明白であり、この問題は鋼材表面における突起形状の選択に帰着する。一般に、突起形状は、コンクリートとの付着強度に大きな影響を及ぼすものとされ、形状が複雑で突起高が高いはど付着強度が高くなるが、これに伴って圧延技術上の制約及び突起形状に誘因する応力集中による鋼材の疲労強度の低下1)、2)など複雑な問題が絡んで来る。したがって、複合構造物における最小付着強度などの使用条件と加圧力の容量などの製造条件から基本的な突起形状の組合せを抽出し、次にコンクリートとの一体性(合成効果)を主眼に、鋼材の疲労特性などを考慮のうえ、使用目的に応じたコンクリートとの一体性が勝れた最適な形状を決める必要がある。ここでは、平鋼板及び突起付鋼板の引抜き試験、平形鋼及び鋼管の押抜き試験、水平加圧下における平鋼及び縞鋼板の押抜き試験さらに縞鋼管の押抜き試験を実施し、鋼コンクリート合成構造において最も基本的かつ重要な平鋼板及び突起付鋼板のコンクリートとの付着特性について考察した。
PDFファイル名 002-01-0092.pdf


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