種別 論文
主題 クローズドフォームを用いたコンクリートの強度発現性状に関する研究
副題
筆頭著者 長滝重義(東京工業大学)
連名者1 馬場政教(東京工業大学)
連名者2 伊藤昌昭(東京工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
3
先頭ページ 125
末尾ページ 128
年度 1981
要旨 1.まえがき
 従来、高強度パイルなどの製品に代表される高強度コンクリートは、蒸気養生とオートクレーブ養生の複合養生により製造されているが、この方法は、高価な養生設備が必要であるとともに、多量のエネルギー消費を必要とする。一方、クローズドフォーム(密閉型枠)を用いることにより、簡易な装置と設備を用いて養生方法を改善する方法が報告されているが1) 、この工法を進展させて高強度コンクリートの製造法に適用するには、クローズドフォームを用いたコンクリートの強度発現性状を把握するとともに、品質、性能の検討を行なうことが重要であると思われる。本研究はこのような観点から、養生条件の相違が、クローズドフォームを用いたコンクリートの強度発現性状におよぼす影響をセメント水和の反応性と合せて比較検討したものである。
4.結論
 本研究で得られた結果を要約すると次のようになる。(1)常圧高温下においてクローズドフォームを用いて促進養生を行なった場合、前置き時間を短縮し昇温速度を大きくしても圧縮強度はマチュリティーにより一義的に定まるとともに材令14日においても強度低下は認められず、品質の低下はおこさない。(2)高温高圧下においては、クローズドフォームを用いてオートクレーブ養生と同一の養生パターンにより水熱処理を行なった場合、同様の強度性状を示しており、オートクレーブ養生の代用として用いることが可能である。一次養生を行なわない場合には、昇温速度を大きくすることによりコンクリートの品質は低下する。しかし、シリカ質材料の混入により反応性が改善されることが示された。
PDFファイル名 003-01-0032.pdf


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