種別 論文
主題 解体木材を用いた破砕木片セメント板の製造・性質に関する実験研究
副題
筆頭著者 笠井芳夫(日本大学生産工学部)
連名者1 福島幸典(日本大学生産工学部)
連名者2 富永勝美(三井木材工業研究室)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 105
末尾ページ 108
年度 1982
要旨 1.はじめに
 建築物の解体によって排出される木材は年間500〜700万m3に達するものと推定されている。この木材の殆んどが野積・投棄・焼却処分などとされており、再利用されるものは極くわずかである。本研究は解体木材を破砕して得た木片を用い、セメントを結合材として少量の細木毛を混入して加圧成形することにより、曲げ強度の大きい木片セメント板を製造して、内外装下地ボード、野地板、タタミ下地板、各種コーア材などに用いるための基礎的な資料を得ることを目的としている。
6.むすび
 今回行った実験結果から次のことが言える。(1)木片セメント板の成形時のプレス圧が大きいほど曲げ強度は大きくなり、また、プレス圧が10kgf/cm2では水セメント比(55%および60%)による強度の差異は小さかった。(2)木片セメントに木毛を混入することにより曲げ強度が若干大きくなった。(3)木片セメント板の板厚が厚くなるほど曲げ強度は大きくなるが、最大荷重時のたわみ量は小さくなる傾向を示した。(4)木片セメント板を釘で打ち抜くまでの釘打ち同数はプレス圧力が大きいほど大きくなった。また、供試体の隅角部に釘を打った場合、ひびわれ裏面剥離はほとんど生じなかった。(5)木片セメント板の切断時の消費電力はプレス圧力が大きくなるほど密実に成形されるため多くなる。以上の結果より本木毛セメント板は各種下地ボード、内装材として充分に使用に耐えるものである。また、JIS規格の木毛セメント板や木片セメント板への代替混入の方向も期待できるので今後の研究が望まれる。
PDFファイル名 004-01-0027.pdf


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