種別 論文
主題 SECコンクリートの基礎的性状に関する研究
副題
筆頭著者 山本康弘(大成建設技術研究所)
連名者1 丸嶋紀夫(大成建設技術研究所)
連名者2 早川光敬(大成建設技術研究所)
連名者3 伊東靖郎(リプコンエンジニアリング)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 121
末尾ページ 124
年度 1982
要旨 1.まえがき
 本研究はSECコンクリートの基礎的性状の解明と、その特性について調べたものである。コンクリートを研究室で練る場合、骨材はあらかじめ表乾状態に調整されているのが通例である。ところが実際に現場で練られるコンクリートに用いられる骨材は、湿潤状態のものがほとんどであり、その表面水率も常に変動しているのが一般である。この表面水量の違いは、投入水量から差し引くという補正を行えば特に問題はないものと考えられていた。我々はプレパクトコンクリート用の注入モルタルの性状を研究していく段階で、砂の表面水量を投入水で補正しても、得られるモルタルの流動性をはじめ諸性状に違いがあることを見出した。これは特に砂とセメントを混錬した後に水を加えてモルタルにする混錬方法を用いた時に、その傾向が顕著になることがわかった。この中で砂の表面水がある適当な量の時に得られるモルタルが、ブリージングや分離が少なく、又強度が高くなるなどの好ましい性状を有することがわかってきた。そしてこの適当な量の水いうのが、セメント量の20〜25%程度であることもわかってきた。この現象は又コンクリートにも応用できる。この適当な量に調整された表面水を有する骨材とセメントを空練するという過程を経て得られるコンクリートをSECコンクリートと呼んでいる。このSECコンクリートのいくつかの性状については、既に報告を行ってきた1)〜4)。本報告ではセメントペースト、モルタル、コンクリートの実験を通して、SECコンクリートの基本理論を探り、その上で得られたSECコンクリートの強度やブリージング等の性状について調べた結果を報告するものである。
4.結論
 SECコンクリートの混練方法の効果が、セメントペースト、モルタルの実験から、セメントの分散効果と造殻による骨材の周辺改善効果であることが明らかになり、コンクリートの性状に及ぼす影響が明らかになった。本研究は東京大学工学部樋口芳朗教授、岸谷孝一教授の御指導をいただいた。ここに深く謝意を表します。
PDFファイル名 004-01-0031.pdf


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