種別 論文
主題 曲げを受けるハリのSFRCによる部分補強効果に関する実験
副題
筆頭著者 福田萬大(大成道路技術研究所)
連名者1 中丸貢(大成道路技術研究所)
連名者2 辻井豪(大成道路技術研究所)
連名者3 五島泰宏(大成道路技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 141
末尾ページ 144
年度 1982
要旨 1.まえがき
 コンクリート舗装版に輪荷重が作用した場合、最大曲げ応力は隅角部を除く大部分の位置で版底面に発生し、セメントコンクリート舗装要綱1)では版の縦縁部における輪荷重応力および温度応力を考慮して設計する方法がとられている。本報告は、版縦縁部において輪荷重による最大曲げ応力が版底面に発生することから、版の底面側を部分的に鋼繊維補強コンクリート(以下SFRCと略す)で補強することにより、曲げ強度の増加にともなう版厚の滅少が期待できるならば、経済的なSFRC舗装の施工が可能となるのではないかと考え、SFRCまたはプレーンコンクリート(鋼繊維を混入しないコンクリート)をまだ硬まらないうちに順次打ち継ぎ3層構造とした曲げ供試体(15×15×55cm)の曲げ強度、たわみ量、曲げタフネスを調べ、舗装版に適用する場合の若干の検討を行なった結果を述べたものである。
6.結論
 (1)鋼繊維を曲げ供試体の圧縮側に用いた場合の曲げ強度はプレーンコンクリートとほぼ同程度で増加しない。(2)鋼繊維混入率が1〜2%の範囲では、供試体中の鋼繊維量が同じ場合、曲げ供試体の全厚に対し1/3〜2/3程度の厚さで供試体の引張縁から圧縮縁方向に連続したSFRC層を設けた方が、全厚をSFRCとするよりも曲げ強度は大きい。(3)プレーンコンクリートに対する相対曲げタフネスは、上記の全厚をSFRCとした場合に比較し、主に引張り側を部分的に補強した方が大きい。また、本実験における相対曲げタフネスは最大荷重時のたわみ量とほば直線的な関係にある。
PDFファイル名 004-01-0036.pdf


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