種別 論文
主題 曲げを受けるはりの圧縮鉄筋の補強効果に関する実験的研究
副題
筆頭著者 矢代秀雄(日本大学生産工学部)
連名者1 清水庸介(日本大学生産工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 349
末尾ページ 352
年度 1982
要旨 1.まえがき
 鉄筋コンクリート構造物では、地震時における柱のせん断破壊を防ぐとともに、曲げを受けるはり端部の強度とじん性を確保するようにしなければならない。はりの曲げ実験は、2点集中荷重で行なわれるが、その場合純曲げ区間内で、引張鉄筋の応力が降伏点に達し、その塑性ひずみが進み、圧縮側コンクリートの一部に圧縮破壊が生じると、はりは終局モーメントに達し、その耐力を失う。このとき圧縮鉄筋が座屈をしていることがある。これは、純曲げ区間では理論的にせん断力がないため、横補強筋(あばら筋)は軸方向鉄筋の位置を確保するためのもので、間隔が密に入れられていないからである。横補強筋の間隔を密にし、圧縮鉄筋が座屈しないようにすると、圧縮側コンクリートの一部に圧縮破壊が生じても圧縮鉄筋の座屈が抑制されるので、耐力はあまり低下せず、純曲げ区間全域に圧縮破壊が生ずるまで、大きな変形に耐えられることが著者らの研究1)でわかっている。本研究は、純曲げ区間において、圧縮鉄筋の座屈に対する横補強紡の間隔を圧縮鉄筋の径の倍数に変化させ、圧縮鉄筋の径と横補強筋間隔との関係を比較検討したものである。
5.まとめ
 鉄筋コンクリートばりの純曲げ区間において、横補強筋(あばら筋)を密に配筋することにより圧縮鉄筋の座屈による耐力の低下を抑制することができる。この場合、横補強筋の間隔は圧縮鉄筋の径の倍数により配筋することが望ましく、圧縮鉄筋の径のおよそ6倍あれば、じん性の向上が得られることがわかった。
PDFファイル名 004-01-0088.pdf


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