種別 論文
主題 鋼部材とコンクリート部材の接合工法に関する実験的研究
副題
筆頭著者 田島二郎(埼玉大学工学部)
連名者1 町田篤彦(埼玉大学工学部)
連名者2 睦好宏史(埼玉大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
4
先頭ページ 433
末尾ページ 436
年度 1982
要旨 1 序
 従来、一つの構造物は、鋼構造あるいはコンクリート構造というように、一種類の材料を用いて建設されることが多かったが、それぞれの材料特性に応じて、鋼部材とコンクリート部材を適宜組合せて一つの構造物となれば、合理的な設計が可能となり、構造物に要求される複雑多岐な性能を満足させることが容易となる場合が少くない。しかし、この種の構造で最大の問題点となる接合部の設計方法に関しては、公表された研究成果が少く、国内外を通じて、大規模な構造物にこの種の溝造が採用された例もまた少い。本研究は、鋼梁と鉄筋コンクリート梁を軸方向に接合して一体とする梁構造に用いる接合工法について、載荷実験を行い、接合部の変形性状、耐荷性状などについて検討を重ねた結果をとりまとめたものである。この種の合成構造は、例えば、主径間部を鋼桁とし側径間部をPC又はRC桁とした連続桁や斜張橋に応用すれば、有利な構造にすることが出来ると考えられる。
5 結論
 実際の構造物より著るしく小さい供試体しか用い得なかったが、実験したいづれの接合工法も、ある程度の実用性が認められた。実験の範囲内で、以下のことが言えると思われる。1)スタッドジベルを応用した接合工法では、スタッドの降伏と接合部コンクリートの斜ひびわれ発生が耐荷力を支配する要因と考えられる。また、この工法におけるスタッドの効果は、従来の合成桁におけるそれより大きいことが期待されるが、実際の構造物の寸法を考慮した検討が必要である。2)引張ボルト応用の接合工法およびこれと1)との中間工法では、接合部上縁のコンクリートの圧壊が耐荷力を支配することが多いと考えられる。これに対処する方策を明らかにするのが今後の検討課題である。3)引張ボルト応用の接合工法では、接合面の応力集中を軽減するためにエンドプレートを、PC鋼材の定着を確実にするために定着プレートを、夫々、相当に厚くする必要があると判断される。
PDFファイル名 004-01-0109.pdf


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