| 種別 | 論文 |
| 主題 | 持続引張荷重を受けるRC部材の変形・ひびわれ解析に関する考察 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 長滝重義（東京工業大学工学部） |
| 連名者1 | 佐藤良一（防衛大学校土木工学教室） |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 5 |
| 号 | |
| 先頭ページ | 461 |
| 末尾ページ | 464 |
| 年度 | 1983 |
| 要旨 | まえがき 現在、土木学会ではコンクリート構造物の設計法として限界状態設計法の採用が検討されているが、ひびわれに関しては、ひびわれ幅におよぼす持続荷重の影響が今後の検討課題の一つとしてあげられている。持続荷重下における曲げひびわれ幅におよぼす影響要因としては(1)圧縮部コンクリートのクリープによる引張鉄筋応力度の増大、(2)引張鉄筋とコンクリート間の付着応力の緩和(付着クリープ)、(3)ひびわれ間のコンクリートの引張応力に対するクリープ、(4)ひびわれ間コンクリートの乾繰収縮などが考えられ、これらの影響の程度もある程度明らかにされている。しかし、さらにこの問題を解明しより合理的な設計法を確立するためには、詳細な実験を重ねると共にRC部材のクリープ挙動の解析方法の検討も重要と思われる。 本研究は、この種の変形・ひびわれ挙動解析の第一歩として、静的引張荷重によりひびわれが分散したあとに持続引張荷重を受ける状態を想定し．RC部材の変形・ひびわれ解析すなわち上述した要因(2)と(3)を考慮したクリープ解析の一方法を示し、かつ解析値と既往の実験値を比較した結果を主として定性的な面に主眼を置いて考察したものである。 結論 持続引張荷重を受けるRC部材の変形・ひびわれ解析を目的として、コンクリートおよび付着のクリープを考慮して基礎方程式を誘導しそれを数値解析した結果、定性的には、本解析法は既往の実験値と比較的よく一致することがわかった。今後は、付着クリープの性質を詳細な実験によって明らかにするとともに、乾燥収縮の影響を解析にとりいれてより実際的な現象を定量的に評価したいと考えている。 |
| PDFファイル名 | 005-01-0116.pdf |