種別 論文
主題 再生骨材の舗装コンクリート用骨材としての適用性
副題
筆頭著者 烏居和之(金沢大学工学部)
連名者1 川村満紀(金沢大学複合材料応用研究センタ-)
連名者2 竹本邦夫(金沢大学複合材料応用研究センタ-)
連名者3 枷場重正(金沢大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 85
末尾ページ 88
年度 1984
要旨 1.まえがき
 建設工事にともない発生するコンクリート廃材は、年間400〜500万m3程度と推定されているが、コンクリート廃材が産業廃棄物に指定されてからは大都市周辺においてこれら廃棄物に対する適切な処分地を確保することが次第に困難な状勢になっている。コンクリート廃材の有効利用については、コンクリート廃材をクラッシャ-により破砕して、コンクリート再生骨材として利用することが提案されている。
 再生骨材コンクリートとしては、建築コンクリートの解体時に得られたコンクリート廃材を対称とし、比較的低品質の建築用コンクリートに適用することを目的としたものが多いようである。道路舗装コンクリート廃材より得られた再生骨材は、通常の建築コンクリート再生骨材と比較して骨材としての強度および耐久性の点で良好であることが明らかにされている。実際、アメリカおよび∃-ロッパの諸国では、耐用年数に達した舗装コンクリ-トを現地で破砕処理し、粒形の良好なものは舗装版および路肩部分のコンクリート用骨材として、粒形の劣るものは路盤材料および盛土材料へ流用する方式が実施されている。
 本研究は、再生骨材の舗装コンクリート用骨材としての適用性を検討することを目的としており、2種類の再生骨材(舗装および建築コンクリート廃材より得られたもの)および天然骨材をそれぞれ使用した舗装用コンクリートのワ-カビリティ-、圧縮、圧裂引張および曲げ強度、乾燥収縮特性、棟結融解に対する抵抗性および曲げ疲労特性について実験的検討を加えたものである。
4.結論
 本実験で使用した範囲の道路舗装コンクリート廃材より作製された再生骨材は、骨材としての物理的性状も比較的優れており、川砂-再生粗骨材の組合せで使用した場合には川砂-砕石を使用したものと比較してコンクリートの強度および耐久性の点で大きな差異が認められないことから、舗装コンクリート用骨材としての適用が十分可能であると考えられる。
PDFファイル名 006-01-0022.pdf


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