種別 論文
主題 コンクリート中の鉄筋腐食がRC部材の力学的性状に及ぼす影響
副題
筆頭著者 武若耕司(鹿児島大学工学部)
連名者1 松本進(鹿児島大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 177
末尾ページ 180
年度 1984
要旨 1.まえがき
 塩分環境下のコンクリート構造物では、内部鉄筋の腐食による急速な劣化進行の可能性が非常に高い。従ってこの様な構造物の設計、施工では、所定の供用期間中にこの劣化による機能損傷が起こらないように配慮しなければならず、このためには、鉄筋腐食に伴なうコンクリート部材の劣化進行過程および、劣化の程度と構造物の使用性能との関係などについて具体的に検討しておく必要がある。また、既設構造物における劣化の補修、補強に際しても、その構造物の現状での安全性を確認するために、その判断材料として上記の検討が必要であることは明らかである。そこで本研究では、簡単な腐食促進試験装置を用いた室内実験から、鉄筋腐食によって生じるRC部材の劣化過程の概略を把握する一方、特に鉄筋腐食が、鉄筋とコンクリートの付着性状あるいは、RC部材の変形性状、破壊性状などの力学的特性に及ぼす影響について検討を行った。
6.結論
 本研究で得られた結果をまとめると次の様になる。
1)鉄筋の腐食膨張によるコンクリートの縦ひびわれ発生を拘束させるためにも、塩分環境下では十分なかぶりの設定と、高品質のコンクリートの打設が望まれる。また、鉄筋径が大きくなるほど縦ひびわれ発生の危険性が高まるため、より十分な注意が必要である。
2)コンクリートに縦ひびわれが発生した後は、鉄筋とコンクリートの付着性は急減に低下し、これは部材の破壊性状にも多大な影響を及ぼす。
PDFファイル名 006-01-0045.pdf


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