種別 論文
主題 時間を考慮したコンクリートの塑性・破壊の予測モデル
副題
筆頭著者 田畑昌伸(長岡技術科学大学大学院)
連名者1 前川宏一(長岡技術科学大学建設系)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 269
末尾ページ 272
年度 1984
要旨 1.はじめに
固定高応力を受けるコンクリートのひずみ速度は極めて大きく、その塑性挙動や繰り返しの影響、さらに破壊や座屈を議論する場合は時間の効果を無視することはできなない。しかし高応力下の構成式の大半は応力、あるいはひずみ速度を限定して記述されている。そのため、繰り返しを受けるRC構造物内に発生する応力-ひずみの関係を正確に予測して解析に反映する段階には至っていない。本研究は、短時間載荷状態で定式化された弾塑性破壊の概念を拡張し、時間のパラメ-タを含む1軸圧縮応力下の構成式の導出を試みたものである.特に高応力を経験する繰り返し挙動へ拡張することを考え、圧縮強度近傍の応力下における変形特性に焦点を絞った。
5.まとめ
 本研究で得た知見は以下の通りである。
1) 時間の経過に伴うコンクリートのひずみの変化は、応力あるいはひずみの時間経路に大きく影響される。この複雑な変形挙動は弾性ひずみ、塑性ひずみおよび除荷剛性の経時変化によってもたらされたものであることが実験から確認された。
2) 弾塑性破壊モデルを導入して、要素応力(瞬間弾性ひずみ×弾性係数)と時間のパラメ-タによって、塑性ひずみと破壊パラメ-タの速度を予測することか可能となった。
3) 時間履歴がコンクリートの変形挙動に及ぼす効果は塑性・破壊速度の積分路として計算に反映される。高応力下のクリ-プ挙動をほぼ正しく予測することが解析値と実験値の比較から明らかになった。以上の結論は構造解析を考慮すると、限定された状態でのみ実証されたものである。しかし耐震解析で用いる、大ひずみ域で繰り返しの効果をも含む構成式導出の方向がおよそ見出されたと思われる。
 なお、本研究の一部は昭和58年度文郡省科学研究補助金(課題番号58850100)を受けて行ったものである。
PDFファイル名 006-01-0068.pdf


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