種別 論文
主題 水中コンクリートの低サイクル疲労に関する研究
副題
筆頭著者 六車熙(京都大学工学部)
連名者1 渡辺史夫(京都大学工学部)
連名者2 光枝良(京都大学大学院)
連名者3 紺谷修(京都大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 281
末尾ページ 284
年度 1984
要旨 1.まえがき
 海洋構造物には、陸上構造物に作用する外力の他に波浪および流水による繰り返し荷重が作用する。従って、コンクリート系海洋構造物については、湿潤状態におけるコンクリートの疲労性状が構造物の設計上重要な因子となる。水中におけるコンクリートの疲労性状に関する研究は従来いくつか行われてきた。筆者らは、高応力繰り返しを受ける場合につきコンクリートの圧縮疲労試験、RC、PRC、PC梁の曲げ疲労試験等を行ってきたが、これらの研究から、水中でのコンクリートの疲労強度の低下はコンクリート中の空隙に吸収された水のくさび作用が主因であることを示し、さらに密実な高強度コンクリートでは疲労強度低下の度合いが著しく少なくなることなどを示した。本研究では、従来の研究に加えて密実な高強度コンクリートの代表として水セメント比26%、通常の海洋構造物に使用されているコンクリートの代表として水セメント比40%のコンクリートにつき、水中および大気中での圧縮疲労試験を行い、試験結果を確率統計的手法を用いて処理し、生存確率を考慮した場合の上限応力比Sと疲労破壊に至るまでの繰り返し回数すなわち疲労寿命Nとの関係(S-N曲線)を示すとともに、疲労寿命Nのばらつきの大ききについても検討し、水中と空中でのコンクリート疲労性状の比較検討を行った。
5.結論
 本研究より得られた結果をまとめると次のようになる。(1)水中ではコンクリートの内部空隙が多いほど疲労破壊が促進されるため、低強度コンクリートほど疲労寿命の低下が著しくなる。(2)水中では大気中と比較して疲労寿命のばらつきが大きくなる。とくに、低強度コンクリートではばらつきが著しいので、生存確率を考慮したS-N曲線をあたえる必要がある。(2)水中では大気中と比較して疲労寿命のばらつきが大きくなる。とくに、低強度コンクリートではばらつきが著しいので、生存確率を考慮したS-N曲線をあたえる必要がある。
PDFファイル名 006-01-0071.pdf


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