種別 論文
主題 110℃〜250℃の高温で連続加熱したコンクリートの力学的性質
副題
筆頭著者 中沢好夫(新日本製鐡紙設備技術本部)
連名者1 松岡進(新日本製鐡紙設備技術本部)
連名者2 高野良広(新日本製鐡紙設備技術本部)
連名者3 中村卓史(新日本製鐡八幡製鐵所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 289
末尾ページ 292
年度 1984
要旨 1.まえがき
 製鉄設備には、長期間、熱に曝されるコンクリート構造物が多い。その温度は、コンクリート表面で、大部分300℃以下である。このような構造物コンクリートのコア圧縮強度および静弾性係数を調査したところ、熱に曝されていない同材令の構造物コンクリートのそれに比べ、例外なく低下している。そこで、圧縮強度および静弾性係数(以下、力学的性質と称す。この低下量を支配している要因を調査し、かつ、力学的性質の低下を小さくするコンクリートの材料および配合特性を調査する目的で、種々の供試体を作製し、電熱乾燥炉を使用して実験した。材料および配合を変えた10×20cmのコンクリート供試体に対し、110℃〜250℃の温度範囲で長期連続加熱実験を行った。その結果を報告する。
4.結論
(1)以上、力学的性質の低下量を支配する要因について、加熱温度、加熱時間、空気量および単位水量が力学的性質に与える影響を見てきたが、この中では、加熱温度と単位水量の影響が大きい。また、その低下量は、110℃〜150℃加熱のコンクリートと250℃加熱のコンクリートでは異なり、これは、セメント水和物の結合水の脱水温度によって説明できるのではないかと考える。
(2)本実験では、力学的性質が低下しないコンクリート材料は見あたらなかったが、例えば長期強度の増加が大きい水砕砂コンクリート等を使用することにより、増減率の低下を小さくすることが可能である。
(3)力学的性質の低下を小さくるために、単位水量を下げると効果があることが分かった。これは、単位水量を小さくすることにより重量減少率が小さくなり、コンクリートの収縮が小さくなるためと考えられる。
PDFファイル名 006-01-0073.pdf


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