種別 論文
主題 鉄筋コンクリート梁の等価剛性と減衰定数の一つの算定方法
副題
筆頭著者 金子譽(熊谷組技術研究所)
連名者1 山本仁(吉村建設土木部)
連名者2 川田直良(住友建設土木設計部)
連名者3 山崎淳(東京都立大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 697
末尾ページ 700
年度 1984
要旨 1.研究目的および結論
 コンクリート高架橋などの下部構造の地震時応答履歴特性の純解析的予測方法はまだ満足すべきものは得られていない。本文は下部構造のバネの履歴特性のかわりに、GulkanとSozenの着想になる等価の線形剛性と減衰定数に置換える方法の準動的載荷試験結果への応用を試みたもので、実験結果の吟味により、手法の有効性がみられることを結論したものである。
5.実験結果および今後の問題点
 供試体の単調載荷における荷重・変位曲線は図‐8のとおりである。剛性と想定した上部構造重量から算出した固有周期は図中の直線で示す。たわみ実測値から求まる鉄筋降伏以前の固有周期は0.5秒で、理論的曲率の積分で求めたたわみから求まる値0.36秒との30%の差は定着部鉄筋付着劣化によるものとみられる。鉄筋降伏時たわみδyは0.55cmまたは部材長の1/100となった。図-9はたわみを正負各δy、2δy、4δy、2サイクルづつ漸増した場合の履歴ループである。4δy時の等価線形の固有周期は1.0秒、または鉄筋降伏時の2倍である。図-10、11で振幅が異なる二種のEl Centro波に対する準動的試験の応答(点線)と、そのデータを用い、GulkanとSozenの式(3)、(4)により求めた等価線形の固有周期と減衰定数をもつ系の応答(実線)とを対比した。固有周期と減衰定数を一定とした時間区分は、準動的試験記録の目視により変位の波が反転してから次に反転するまで、または、となり合うゼロクロッシングの二通りを状況に応じて採用した。時刻歴応答曲線はかなり良く合っているといってよさそうに思える。しかし、算出された固有周期は、その時点での変位に対応する静的履歴曲線から与えられる固有周期よりかなり大きい場合が多く今後の検討が必要である。減衰定数とダクティリティーとして図-12が得られたが、データが少なく、一層の集積が望まれる。同じ図上に、GulkanとSozenがラーメンの動的試験から求めた式、ならびに、武田の履歴ループの仮定にもとづいた前述の式を比較のために示した。
PDFファイル名 006-01-0175.pdf


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