種別 論文
主題 コンクリートの中性化に及ぼすセメントの種類、調合および養生条件の影響について
副題
筆頭著者 和泉意登志(竹中工務店技術研究所)
連名者1 嵩英雄(竹中工務店技術研究所)
連名者2 押田文雄(竹中工務店技術研究所)
連名者3 西原邦明(竹中工務店技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 117
末尾ページ 120
年度 1985
要旨 1.まえがき
 一般に、鉄筋コンクリート構造物の耐久性はコンクリート内部の鉄筋腐食によって左右されるといっても過言ではない。コンクリー卜中の鉄筋が腐食する原因の1つとして鉄筋の周囲のコンクリートの中性化が挙げられ、通常環境下にある鉄筋コンクリート構造物の場合にはコンクリートの中性化が支配的となる。中性化に及ぼす要因とその効果については数多くの報告があり、これまでに、種々の中性化速度式が提案されている。しかし、近年のセメント、骨材並びに混和剤の品質の変化や多様化などによって、現在使用されているコンクリートは旧来のものとは物性が相違してきており、中性化の進行性状も異ってきていることも考えられる。
 本報告は、現在使用されているコンクリートの中性化に及ぼす各種要因効果を定量的に把握することを目的として、セメントの種類、混和剤の種類、水セメント比を内的因子とし、養生条件を外的因子として取り上げ、これらの中性化速度に及ぼす要因効果を検討したものである。

4.まとめ
 各種の要因が中性化速度に及ぼす影響を、中性化加速試験を用いて検討した結果、以下の事項が判明した。
1)セメントの種類が異なると中性化速度が異なってくるが、この差異は養生条件によって著しく影響される。
2)水セメント比が大きくなると中性化速度がほぼ直線的に大きくなり、W/Cが65%を越すと増加の割合が増す。
3)AE剤やAE減水剤を使用しても、プレーンに比較して、中性化速度が遅くなることはなくほぼ同等である。
4)セメントの種類および養生条件にかかわりなく、圧縮強度の逆数と中性化速度は直線関係にある。
なお、今後自然条件に暴露中のデータを蓄積し、本実験結果を検証する予定である。
PDFファイル名 007-01-0030.pdf


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