種別 論文
主題 温度応力解析における若材令コンクリートのリラクセーション特性について
副題
筆頭著者 平田正成(岐阜大学)
連名者1 河合敦(岐阜大学工業短期大学部)
連名者2 森本博昭(岐阜大学)
連名者3 小柳洽(岐阜大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 37
末尾ページ 40
年度 1986
要旨 1.はじめに
 コンクリート構造物に発生する温度応力を正確に予測するためには、クリープやリラクセーションによる応力の緩和現象に対する考慮が不可欠となる。現在、有限要素法等を用いてこれらの応力の緩和現象を厳密に評価しようとする場合、解析において一定応力下でのコンクリートのクリープ特性をもとに応力緩和量を算出するのが一般的である。しかし温度応力の発生原因を考えるとクリープ特性を用いるよりはむしろ一定ひずみ下でのコンクリートのリラクセーション特性を用いるほうがより合理的かつ直接的であると考えられる。一方、コンクリートのリラクセーション特性についての研究例は西村・木山やTaylor&Maulrer等数例しかなく、特に温度応力解析で問題となる若材令下でのリラクセーション特性については野中等1、2を数える程度である。本研究は合理的な温度応力解析手法確立のための基礎資料を得ることを目的とし、特に若材令コンクリートのリラクセーション特性について圧縮ひずみ拘束下における応力緩和試験を実施し、これに及ぼすひずみ(応力)レベルおよび載荷材令の影響等を明らかにしたものである。
4.まとめ
 コンクリートの若材令圧縮リラクセーション特性について本研究で得られた主な結論を以下に示す。
1)若材令(3〜7日)コンクリートの応力緩和現象は、式(1)に示す応力緩和関数により表わすことが可能である。
2)材令が一定の場合少なくとも初期載荷レベルが圧縮強度の30〜80%程度の範囲においては、1/2緩和時間、終局残留応力の比較ともに載荷応力レベルにはほとんど影響されず、従って載荷応力に対するリラクセーション特性の線形則がほぼ成立すると考えられる。
3)載荷材令が増大するにつれ、応力の終局緩和量は減少し、緩和現象の終結時間も短くなる。すなわち材令3日における終局残留応力の比率は約0.36(36%)、1/2緩和時間は約11時間、一方、材令7日ではそれぞれ0.54(54%)、および9時間となった。
PDFファイル名 008-01-0010.pdf


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