種別 論文
主題 AE手法によるコンクリートの健全度の調査
副題
筆頭著者 足立一郎(千葉工業大学)
連名者1 津田昌秀(佐藤工業)
連名者2 木村定雄(佐藤工業)
連名者3 鍋谷雅司(佐藤工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 109
末尾ページ 112
年度 1986
要旨 1.はじめに
 近年、コンクリート構造物において、塩害・アルカリ骨材反応・凍結融解作用・施工不良などに起因するコンクリートの早期劣化が数多く報告されている。また、このようなコンクリート構造物の劣化調査に際して、コンクリートの健全度は通常、強度・弾性係数・固有振動数の変化率などにより評価されている。しかしながら、何らかの原因により、コンクリート中の材質が変化したり、微細なひびわれが進展している状況を調査する方法としてAE(Acoustic Emission)計測を用いることは、その性状を把握する上で有用であると考えられる。そこで本研究は、コンクリートの健全度を評価するための基礎的資料を得ることを目的とし、構築後30年を経過した鉄筋コンクリート構造物より採取したコアを用いて、コンクリートの劣化調査を実施するとともに、AE発生挙動を調査した。ここに、これらの結果をまとめて報告する.
4.まとめ
 構築後30年を経過したコンクリートの、劣化調査結果を以下に示す。
(1)既往のコンクリートの劣化調査方法により調査した結果、本構造物のコンクリートは設計基準強度を上回る充分な強度を有していた。また、可溶性塩分の含有量は0.035%であり、中性化も進行しておらず鉄筋の腐食は認められなかった。
(2)本構造物より採取したコンクリートコアと推定配合で作成した供試体とのAE発生挙動は異なり、圧縮強度、静弾性係数が同程度であってもコアの方が低応力レベルで数多くのAEを発生した。
PDFファイル名 008-01-0028.pdf


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