種別 論文
主題 自動画像解析システムを用いた硬化コンクリートの気泡パラメータの測定方法について
副題
筆頭著者 太田利隆(北海道開発局)
連名者1 大橋猛(北港道開発局)
連名者2 小長井宣生(北港道開発局)
連名者3 根本任宏(北海道開発局)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 389
末尾ページ 392
年度 1986
要旨 1.まえがき
 冬期に厳しい凍結融解作用を受けるコンクリートについては、一般にAE剤を用いてコンクリート中に微細な空気泡(エントレインドエアー)を連行させ、耐凍害性の向上を図ることが必要とされている。このエントレインドエアーによる耐久性改善効果は、空気量および気泡間隔係数などの気泡パラメータにより評価される。気泡間隔係数は、気泡の平均的な分布状態を表わす指標であり1944年Powersにより示された概念である。
 一般に、気泡間隔係数を200〜250μ以下とすれば凍害に対して耐久的なコンクリートが得られるとされており、AEコンクリートの性能を確認するには硬化コンクリートの気泡特性を測定する必要がある。しかしながら、ASTM C-457に定められた従来の肉眼による顕微鏡測定では、多大の時間と労力を要することが大きな問題となっており、実際には、フレッシュコンクリートの空気量を測定し、これが粗骨材の最大寸法に応じて3〜6%あれば耐久的であると間接的に判断する方法が行われている。性能のよく知られた良質のAE剤等を用いる通常の施工ではこれでも十分であろうが、例えば、流動化剤やシリカフュームなどの新しい混和材料や新しい製造および施工法によるAEコンクリートの耐凍害性を確認する場合には、硬化コンクリートの気泡パラメータを直接測定することが必要となる。
 そこで、従来の顕微鏡による方法を大幅に省力化し、さらに測定精度の向上を図ることを目的として自動画像解析システムを用いた方法について検討を行った。本文は、まず画像解析により得られる気泡断面積のデータからPowersの気泡パラメータを計算する理論的根拠を明確にした上で、実際にコンクリートの気泡パラメータを測定し検討を行った結果について述べるものである。
5.結論
1)画像解析によるPowersの気泡パラメータの計算は面積解析の理論にもとづいて行うことができる。
2)従来のASTM法と比べ本方法によれば、測定の大幅な省力化ならびに測定精度の向上が可能である。
3)本システムは、将来の高解像度テレビカメラや高性能インターフェース等の開発によりさらに処理能力を向上させ得る。
PDFファイル名 008-01-0098.pdf


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