種別 論文
主題 ローラコンパクテッドコンクリートの舗装への利用に関する実験
副題
筆頭著者 中丸貫(大成道路)
連名者1 辻井豪(大成道路)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 449
末尾ページ 452
年度 1986
要旨 1.はじめに
 ローラコンパクテッドコンクリート(以下RCCと略す)は、通常のコンクリートとくらべ単位水量を相当少なくしたコンクリートで、締固めをローラ転圧により行うものである。これを舗装へ利用した場合には、施工の合理化によるコストの低下が見込めるだけでなく、乾燥収縮の低下や耐摩耗性の向上など、舗装材料として望ましい性質が得られる可能性がある。筆者らは、数年来、RCCの締固め特性について実験を重ね、ハンマ式締固め装置を用いた締固め試験により、RCCのコンシステンシーが評価できることなどをすでに述べてきた。
 本報告は、RCCの諸性質のうち、曲げ強度、圧縮強度、乾燥収縮すりへり抵抗性、凍結融解耐久性および曲げ疲労抵抗について実験的に調べ、普通コンクリートの結果と比較し、RCCの舗装への適用性について検討を行ったものである。
4.まとめ
 RCCの曲げ強度、圧縮強度、静弾性係数、乾燥収縮、すりへり、凍結融解および曲げ疲労試験結果を普通コンクリートの場合と比較し、RCCの舗装への適用性について検討した結果をまとめると以下のようである。
(1)RCCの曲げ強度は、同一セメント水比で比較すると普通コンクリートと同程度であるが、圧縮強度は小さい。
(2)RCCの乾燥収縮は、普通コンクリートにくらべ材令13週で20%程度小さく、乾燥収縮によるひびわれの危険性に対して有利となる。
(3)RCCのすりへり抵抗性は、普通コンクリートと同等もしくはやや優れている。
(4)RCCの凍結融解耐久性は、AE剤の使用により普通コンクリートと同程度のものが得られるが、AE剤の使用量は約10倍必要である。
(5)RCCの疲労抵抗は、普通コンクリートと同程度で、また、舗装要綱の疲労曲線によりRCCの舗装設計を行えば疲労に対してやや安全側となる。
PDFファイル名 008-01-0113.pdf


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