種別 論文
主題 振動テーブルにおけるRCCの締固め条件の検討
副題
筆頭著者 栗田守朗(清水建設)
連名者1 青柳征夫(電力中央研究所)
連名者2 加藤治(電力中央研究所)
連名者3 金森洋史(清水建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
8
0
先頭ページ 453
末尾ページ 456
年度 1986
要旨 1.はじめに
 RCC(Roller Compacted Concrete)は、貧配合、ノースランプコンクリートであり、振動ローラで締固めて施工されるものである。RCCについては、材料、配合面では研究がなされつつあり、筆者らも配合特性等について既に報告している。しかし、RCCは振動ローラによって締固められるという基本的特性を有しているが、その締固め機構に関しては十分に究明されていないのが現状である。
 振動ローラによる締固め機構を解明する第一ステップとして、RCCの振動締固めの基本的特性を把握する目的で振動テーブル上においてRCCの振動締固め実験を行った。振動要因は、振動数、変位振幅とし、振動締固め前後のフレッシュなRCCの密度および沈下量を測定した。本報告は、これらの結果を基に、RCCの締固め性状におよぼす要因の影響について述べたものである。
4.結論
 本実験で使用したRCC(Gmax=80mm、小型VC値10秒程度)において、RCCの振動締固め性状を把握するために振動テーブルを用い、振動成分(振動数、変位振幅)を変えて実施した実験結果をまとめると以下のとおりである。
(1)RCCを締固める条件としては、加速度が2G程度以上必要であるが、載荷重量が無い場合には、振動数40〜50Hz、加速度8G程度の場合に最も良く締固まり、それ以上の過振動を与えると締固めを妨げる原因となる。
(2)RCCの沈下性状から、同一変位振幅の場合は振動数が高くなるほど、同一振動数の場合は変位振幅が大きいほど締固め効果が大きい。又、沈下性状は沈下率曲線で表わすことができ、沈下の過程を定数A、Bで説明できる。
(3)VC値の判定が可能な条件は、加速度が2G以上、VC値沈下率が10%以上であり、そのときの密度比は95%以上となる。
 今後は、締固め性状と振動成分との関係を更に検討するとともに、エネルギー的な面からも検討する予定である。
PDFファイル名 008-01-0114.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る