| 種別 | 論文 |
| 主題 | 自由縁を有するRCスラブのせん断耐力特性に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 高橋義裕（北海学園大学） |
| 連名者1 | 角田与史雄（北海道大学） |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 8 |
| 号 | 0 |
| 先頭ページ | 837 |
| 末尾ページ | 840 |
| 年度 | 1986 |
| 要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリート(RC)スラブ、フラットスラブ、フーチングなど、スラブ系部材には種々のものがあるが、これらの集中荷重を受ける場合の設計においては、曲げ破壊およびせん断破壊とともに押抜きせん断に対する安全性を確保する必要があり、各国の示方書にはその設計方法が規定されている。その際、ACIやCEB-FIPでは、荷重がスラブ自由縁近傍に作用するときは、その押抜きせん断破壊面が自由縁に直結するため、有効に抵抗できる面積が減少すると考え、臨海断面長を低減する方法をとっている。一方。著者らは、自由縁をもつスラブにおいて、荷重が自由縁付近に作用するときの不完全な押抜きせん断破壊について実験を行い、従来一般に考えられている押抜きせん断耐力から予測される値よりもかなり低いことを明らかにしている。従って自由縁の影響は、かなり複雑なものと考えられる。本論文では、自由縁を有するRCスラブに荷重が集中的に作用した場合の断面力(主として曲げモーメント)伝播に注目し、そのせん断耐力特性を実験的に検討したものである。 4.まとめ 本論文は、自由縁を有するRCスラブに荷重が集中的に作用する場合の破壊荷重、主鉄筋及び配力鉄筋のひずみ度、さらにこのひずみ度を用いて仮定した単位幅当たりの曲げモーメント式でモーメント分布を求め、せん断耐力の減少の要因について検討したものである。今後さらに解明すべき点が多く残されてはいるが、得られた結果を示せば次のようになる。 1)スラブの自由縁近傍に荷重が作用するとき、その破壊荷重はスラブ中心付近載荷の破壊荷重の半分程度であり、臨海断面長の減少だけの考慮では不十分である。 2)主鉄筋に関する曲げモーメント分布より、荷重が自由縁に近付くにつれて載荷点直下の曲げモーメントは増加し、この増加がせん断耐力の減少の要因の一つと考えられる。 |
| PDFファイル名 | 008-01-0210.pdf |