種別 論文
主題 養生条件の相違がコンクリートの強度に及ぼす影響
副題
筆頭著者 中沢隆雄(宮崎大学工学部)
連名者1 吉田紘久(宮崎県土木部技術検査課)
連名者2 広瀬一憲(宮崎県生コンクリート工業組合)
連名者3 菊村忠由(宮崎県生コンクリート工業組合)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 151
末尾ページ 156
年度 1987
要旨 1.まえがき
構造物のコンクリートの強度の判定には、シュミットハンマーによる非破壊試験法と、抜取りコアの圧縮試験による破壊試験法が、一般によく用いられている。また、試験室内で標準養生された供試体によって、構造物の強度を推定することも行われている。しかし、このようにしてえられた各強度には、かなりの差異がみられる。この原因を一概に論ずることはできないが、養生条件の相違が主要因の一つと考えられる。そこで本実験では、4種類の配合のコンクリートを用いて作製した円柱供試体および構造物供試体を、所定の材令時まで所定の養生条件下におき、構造物供試体から抜取ったコアの圧縮強度を求めるとともに、シュミットハンマーによって圧縮強度を推定し、円柱供試体の圧縮強度と比較、検討したものである。

4.まとめ
本実験を通じて、確認できたことを要約すれば、次のとおりである。
(1)養生温度を高くすれば、気中養生、水中養生をとわず、初期強度は高くなるが、気中養生の場合には長期強度の伸びがなくなり、この原因は乾燥の進行にある、(2)夏期、冬期の条件にかかわらず、水中養生すれば、同一水セメント比の場合には、スランプに関係なく、普通ポルトランドセメントを用いた方が、高炉セメントB種よりも、初期強度が高くでるが、長期になれば、その関係は逆転する、(3)初期養生温度およびブリージングが強度発現に大きく影響する、(4)コア供試体の強度は、一般に円柱供試体の強度よりも小さくなる、(5)シュミットハンマーによる推定強度は、ばらつきが大きく、コアよりも低めの強度を示す。
しかし、この実験のみでは、データ数、条件などが十分でなく、一般性をもたせるために、さらに実験を継続する必要がある。
PDFファイル名 009-01-1027.pdf


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