種別 論文
主題 フライアッシュコンクリートの品質管理手法に関する研究
副題
筆頭著者 長瀧重義(東京工業大学)
連名者1 大賀宏行(東京工業大学)
連名者2 増田和機(東京電力技術研究所)
連名者3 谷直樹(前田建設工業技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 223
末尾ページ 228
年度 1987
要旨 1.まえがき
火力発電所から産出されるフライアッシュは、流動牲ならびに長期強度の改善および水和熱の低減などコンクリートの品質を改善するうえで有用な混和材の1つである。しかしながら、近年火力発電所の環境問題にからむNOx規制や外国炭使用の増大、さらに発電負荷(燃焼温度)の変動によるフライアッシュの品質の低下・変動が問題となっている。フライアッシュの品質を判定する場合、単位水量比、粉末度、強熱減量、メチレンブルー吸着量等が目安となっているが、これらの指標は試験に時間がかかるうえ、熟練を要するなどの理由からフライアッシュを混入したコンクリート(以後FAコンクリートと呼ぶ)の製造時の品質管理を行なう上では、必ずしも適切とは言いがたい。
本報告はこのような観点に立ってFAコンクリートを製造する際に生じるスランプ、空気量の変動に対処できるような品質管理手法を確立することを目的として行なった実験の結果について検討を加えたものである。

5.まとめ
本実験の範囲内で以下のことが結論される.
(1)フライアッシュの品質特性は発電負荷、炭種の影響を受け大きく変化する。フライアッシュの品質はJISの規格を満足しているものの、その変動値はFAコンクリートのスランプ、空気量の管理上無視できないものである。
(2)みつかさ比重はFAコンクリートのスランプ、空気量を管理する上でより優れた指標と考えることができる。
(3)FAコンクリート用AE剤は、空気量の保持能力が大きく、FAコンクリートの運搬に伴なう空気量の減少に対しては有用である。練り混ぜ直後の空気量の管理については、従来のAE剤と同様であるが、単位フライアッシュ量の多いFAコンクリートの場合、アジテート中に空気量が著しく増大することもあり、使用上注意する必要がある。
PDFファイル名 009-01-1039.pdf


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