種別 論文
主題 塩分を含んだコンクリート中の鉄筋腐食に関する研究
副題
筆頭著者 森本登志也(五洋建設技術研究所)
連名者1 小堀光憲(五洋建設技術研究所)
連名者2 高木兼士(五洋建設技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 351
末尾ページ 356
年度 1987
要旨 1.まえがき
近年、海洋環境下に立地するコンクリート構造物の塩害による劣化が多数報告され、このような劣化構造物の維持・補修を行うにあたって、劣化診断技術の確立が急がれている。塩害を受けた構造物の劣化を適確に診断するためには、鉄筋腐食に影響を与えるコンクリート中の塩分の挙動を明確に把握することおよび鉄筋の状況を非破壊的に探査する技術の精度向上が重要な課題とされている。
本研究は、塩害を受けた構造物の劣化診断技術の向上を図ることを目的とし、塩分を含んだコンクリート中の塩分挙動と鉄筋腐食について検討したものである。

4.まとめ
本研究で得られた結果を以下に、要約する。
(1)可溶性塩分量と全塩分量とは一次比例の関係にあり、固定塩分量は混入塩分量の増加につれて増大する。
(2)かなり進行している腐食(腐食面積率90%程度以上)を評価する場合、面的な変化で把える腐食面積率よりも、局部的な孔食などを考慮し、全面腐食後も垂直変化で把えることができる腐食減量で腐食量を評価する方が望ましい。
(3)腐食減量で1.0%、腐食面積率で50%を越えるあたりで鉄筋の耐力低下が始まる。
(4)平均電位の値が-250mV以下になると腐食が生じている可能性がある。電位分布は、健全部と腐食部の境界および腐食の進行状況の推定ができる。
(5)累加S.P.を用いて、自然電位の測定に影響を及ぼす要因を消去することができる。
PDFファイル名 009-01-1062.pdf


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