種別 | 論文 |
主題 | コンクリートのせん断強度試験法に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 東洋一(東京都立大学) |
連名者1 | 磯健一(東京都立大学) |
連名者2 | 大久保全陸(九州芸術工科大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 13 |
末尾ページ | 16 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.序 コンクリートのせん断強度に対して、古くからそれを調べるための試験法が各種提案され研究がなされてきたが、試験法の違いにより得られる強度、破壊性状は異なる。これは、コンクリートを純粋にせん断応力度だけで破壊に導くことは固難であり、破壊面にはせん断応力度の他に直応力度も発生し、それらの組み合わせによってコンクリートの破壊が生じるためである。したがって、コンクリートのせん断強度の評価には組み合わせ応力状態における破壊基準の解明が必要であり、著者らは、コンクリートの純せん断強度はσ-τ座標系の組み合わせ応力状態における主応力度σ1、σ2、σ3をもとにしたモールの応力円の包絡線とτ軸との交点として評価すべきであると考える。 著者らは、このような観点に立ち、これまでの各種の組み合わせ応力によるコンクリートのせん断強度試験法について、実験を行い検討して来た。 本研究では、これらの試験法のうち、藤松が考案した割裂・圧縮組み合わせ試験法を用いて、コンクリートの種別を変えた実験を行い、コンクリートの種別によるせん断強度の違いを調べ、又、各種試験法について比較検討し、標準的なせん断強度試験法開発の基礎資料を得ることを目的とする。 5. まとめ 割裂・圧縮組み合わせ試験法によりコンクリートのせん断強度をもとめると、普通コンクリートでτ0=0.24Fc〜0.25Fc、軽量コンクリートでτ0=0.16Fc〜0.17Fc、砕石コンクリートでτ0=0.18Fc〜0.21Fcとなり、コンクリートの種別によりせん断強度にかなり差が見られた。 既往の組み合わせ応力による試験法と比較すると、本実験でのせん断強度τ0はやや高いが、供試体の作成、セットが容易で試験は簡単である。 |
PDFファイル名 | 001-01-0004.pdf |