種別 | 論文 |
主題 | 極低温の繰返しを受けたコンクリートの劣化に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 三浦尚(東北大学) |
連名者1 | 後藤幸正(東北大学) |
連名者2 | 小島宏(東北大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 29 |
末尾ページ | 32 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 近年、公害の少ないエネルギーとして天然ガスの使用が増え、それに伴ない液化天然ガスの貯蔵用タンク、あるいは運搬用船舶を経済的に作る技術が必要とされている。液化天然ガスは、温度が-162℃と大変低いため、今日まではそれらを作る材料としては鋼材が多く用いられていたが、経済性の点から鉄筋コンクリート、あるいはプレストレストコンクリート製のものが使われるようになった。コンクリートをこのような分野で使用するためにはいろいろ問題となることがあるが、その一つは、液化天然ガスを出し入れするためにコンクリートに急激な湿度変化のくり返しが生じ、場合によってはコンクリートが劣化するということが考えられる点である。この問題は、液化天然ガスの貯蔵用タンク、あるいは運搬用タンク等の主構造物にだけ生じるのではなく、例えばタンクの外側に設けられる非常時のための防波堤、輸送パイプを保護する鉄筋コンクリート溝等の二次的な構造物においても考慮されねばならないものである。 一方この分野における従来の研究は、極低温下におけるコンクリートの性質に関するものが主であり、極低温の繰返しによる劣化に関するものは少ない。さらに若干行われている劣化に関する研究も、ある一定の条件のもとに行なわれたものが主であり、条件によっては問題がありそうであるということのみしか判定できない程度のものである。したがって、この分野のより深い研究が必要であると思われる。 本報告は、以上のことから、筆者らが行なっている、繰返し冷熱衝撃を受けたコンクリートの性状に関する研究の内から、主に、コンクリートの配合や含水量の違いがコンクリートの劣化の進み方に与える影響、およびコンクリートが急冷された時の長さ変化に与えるコンクリートの配合や冷却速度の影響、について取りまとめたものである。 |
PDFファイル名 | 001-01-0008.pdf |