種別 | 論文 |
主題 | コンクリートおよびコンクリート部材の気密性に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 神山行男(竹中工務店) |
連名者1 | 岡田克也(竹中工務店) |
連名者2 | 中島徹(竹中工務店) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 60 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 近年、コンクリートは技術的な進歩とあいまつてその用途も拡がり、原子炉格納容器など機能上気密性を要求される特殊構造物にも積極的に取り入れられる方向にある。しかし、この種の構造物にコンクリートを用いるためには、単にコンクリート躯体自身の透気性だけでなく、打継目やひび割れ等の施工性に起因する透気性についても適格に把握しておく必要があるが、コンクリートの施工的な要因の透気性についてこれを定量的に論じた既往の研究は少ない。本研究は気密性を要求されるコンクリート構造物の実用化に際しての基礎資料を得る目的で、まず、60×60×10〜30cmコンクリート板透気試験装置の試作を行い、この試作した透気試験装置を用いて、コンクリート構造物の気密性に関与する各種要因を設けたコンクリート板試験体の透気試験を行って、主として、施工的な要因がコンクリート構造物の気密性に及ぼす影響を検討したものである。 4.まとめ 今回の実験結果から、コンクリート構造物の気密性は用いるコンクリートの品質よりも打継目、パイプ貫通孔およびひび割れの存在と密接に関係することが明らかとなった。したがって、コンクリート構造物の気密性を検討する場合にはコンクリート自体からの透気量ばかりでなく、構造形式や施工の良否等を考慮して行う必要がある。なお、今回得られた評価はいずれも実験室においてプラスチックなコンクリートを入念に打込み、締め固めて製作した試験体の透気試験結果に基づくものであり、実構造物を対象とした場合には現場における打込み、締め固めなどの影響も同時に受けることになるので、今後、さらに現場の施工状態の良し悪しを含めた形で検討を進める予定である。 |
PDFファイル名 | 001-01-0015.pdf |