種別 論文
主題 低温下におけるコンクリートの長さ変化について
副題
筆頭著者 今井実(清水建設(株))
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キーワード
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先頭ページ 61
末尾ページ 64
年度 1979
要旨 1.はじめに コンクリートが低温領域で湿度変化をうけると、温度収縮、さらに水の凍結現象などによる変化が加わり、複雑な長さ変化が生ずる。したがって低温下でのコンクリートの長さ変化の性状を把握しておくことは低温構造物の設計上重要である。しかしながら低温下でのコンクリートの長さ変化、線膨張係数などを測定する場合、統一された測定方法がないため、既往の研究報告によると、各々の測定方法、計器の違いによって線膨張係数などの値は広い範囲に分散した傾向を示している。さらに測定温度範囲を広く扱っているため、低温下におけるコンクリートの長さ変化などの性状についてはいまだ十分な資料が得られているとはいえない。
本研究は、測定温度範囲を細分化し、より狭い温度範囲での長さ変化の性状を明確にするとともに、(1)冷却方法の違い、(2)新らたな測定装置を加えた3種類の測定方法の違い。(3)コンクリートの含水状態の違いが低温下コンクリートの長さ変化の性状にいかに影響を及ぼすかを実験によって検討した結果を報告したものである。
5.結論
コンクリートの長さ変化、平均線膨張係数について実験結果を要約すると次の通りである。
(1)冷却方法によってコンクリートの長さ変化は影響をうける。同一温度における長さ変化量は、定常状態の方が連続的に冷却した場合より大きい。
(2)長さ変化量、線膨張係数とも測定方法によって異なる値を示すが、JISA1129、長さ測定装置のように供試体全体の長さ変化を測定する方式がよい。
(3)平均線膨張係数は、温度範囲によって異なる値を示し、温度-20℃近傍で最とも大きな値を示す。
コンクリートの含水状態によって長さ変化、線膨張係数は異なる。絶乾、気乾状態は、湿潤状態にくらべ温度範囲によって値の変動は少ない。
PDFファイル名 001-01-0016.pdf


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