種別 | 論文 |
主題 | 流動化コンクリートの諸性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 池田正志(株式会社 竹中工務店) |
連名者1 | 嵩英雄(株式会社 竹中工務店) |
連名者2 | 押田文雄(株式会社 竹中工務店) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 113 |
末尾ページ | 116 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1 はじめに 流動化コンクリートは、軟練りコンクリートの品質改善および良好な施工性の確保を目的に、「高性能減水剤遅延添加工法」として筆者らが提案し、昭和50年に最初に実用化して以来、わが国で急速に普及しつつある工法である。現在、数種類の遅延添加用の流動化剤が市販されており、建築工事における低スランプ化の傾向が強まるにつれて、今後さらに流動化コンクリートの使用が増加する傾向にある。 本報告は、流動化コンクリートの諸性質に関するこれまでの広範囲な研究結果に未発表のデータも加えて、流動化コンクリートのワーカビリチー、ポンプ圧送性および硬化後の諸性質についてまとめたものである。 5 まとめ 流動化コンクリートの諸性質に関する一連の研究結果から、以下のような結論が得られた。 1)いずれの流動化剤においても、流動化効果に及ぼす温度の影響は小さい。流動化後のワーカビリチーの経時的な低下は温度が高いほど大きく、とくに30℃では流動化剤の種類による差が認められた。 2)流動化による圧送負荷および圧送抵抗の低減効果は、普通コンクリートでは極めて大きい。軽量コンクリートでは普通コンクリートより圧送抵抗の低減効果は小さく、吐出量と圧送抵抗の関係も異なっている。 3)流動化コンクリートの硬化後の諸性質を通常の軟練りコンクリートと比較すると、養生温度別圧縮強度、割裂引張強度、鉄筋との付着強度、圧縮クリープおよび凍結融解抵抗性は同程度であり、耐熱性はやや優れている。 |
PDFファイル名 | 001-01-0029.pdf |