種別 | 論文 |
主題 | 排煙脱硫石こうと高炉水砕スラグ粉末とを硬化材としたコンクリートの諸性状について |
副題 | |
筆頭著者 | 杉田英明(九州電力(株)総合研究所土木研究室) |
連名者1 | 是石俊文(九州電力(株)日向電力所土木課) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 121 |
末尾ページ | 124 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 硫黄酸化物による大気汚染防止の有力手段として、電力業界を始め多くの産業において排煙脱硫装置の導入が積極的に進められ、なかでも硫黄酸化物を石灰スラリーと結合させ二水石こうの形で回収する石灰一石こう法が多く採用されている。こうしたプロセスから副産回収される石こうについては既にセメント原料や建材などえ利用されている。筆者らはこれを高炉スラグ粉末と混合し、アルカリ刺激剤として少量の普通ポルトランドセメントを用いることにより十分な強度を待つ硬化体を得、コンクリートの硬化材として利用できることを確認し、更に骨材として天然骨材のほか高炉スラグ水砕砂、高炉スラグ砕石などを用いたコンクリート試験舗装を施工し諸性状を検討した。 6.むすび 排煙脱硫2水石こうと高炉スラグ粉末とを硬化材とするペーストについての基本性状の観察から発展してコンクリートを製造・試験施工するとともに長期にわたってその諸性状を検討した結果、材令1年で500kg/cm2を上廻る大きい強度が得られ、鉱物・化学的検討によってそれがエトリンガイトならびにカルシウムシリケートと思われるものなどによることが認められた。一方中性化の進行が著しいなどの点も観察されたがこれらが実際の構造物の耐久性にどう影響するかなどについては今後更に検討を進めてゆく予定である。 |
PDFファイル名 | 001-01-0031.pdf |