種別 論文
主題 スラグ-セッコウ-石灰系セメントの強度に関する実験
副題
筆頭著者 笠井芳夫(日本大学)
連名者1 天沼邦一(日本大学大学院)
連名者2 堀有一(日本大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 125
末尾ページ 128
年度 1979
要旨 1.はじめ
 現在、わが国の高炉スラグ排出量は年間約3000万トンといわれている。その内、除冷スラグは細骨材、粗骨材などに、急冷水砕スラグはその潜在水硬性に着目し、微粉砕されて高炉セメントなどの混合材として使用されている。
 本報告は産業副産物の大量利用という観点から、活性の高い急冷水砕スラグを主成分とし、セッコウおよび石灰を重量を変化させて混合し、3成分系セメントを調整し、モルタルにより硬化物の圧縮強度、曲げ強度および長さ変化について実験を行ったものである。
4.まとめ
 スラグ-セッコウ-石灰系セメントを用いたモルタルにおいて圧縮および曲げ強度、容積変化率について実験を行った結果、以下のことが言える。
1)圧縮強度200kg/cm2以上、曲げ強度50kg/cm2以上が得られた調合の範囲は、水中養生、空気中養生ともにスラグ76%以上、セッコウから10%、石灰4から14%程度であった。
2)水中養生と空気中養生では、前者が曲げ、圧縮強度とも後者を10%程度上まわっている。これよりスラグ-セッコウ-石灰系セメントは水硬性が支配的であり、充分な水中養生が必要であろう。
3)調合NO.1から33において供試体の膨張および収縮による異状、水中養生中の溶損は見られなかった。
 文献によると高炉水砕スラグ、2水セッコウ、消石灰の3成分系を用いたペーストでは、スラグ50%以上、セッコウ50%以下、石灰0.5%の調合で圧縮強度300kg/cm2に達している。またスラグ60%以下、セッコウ10%以上、石灰10%以上の調合では強度発現が悪いと報告されている。今回の実験は半水セッコウ、生石灰を用いるので、これらの結果とはかなり相異しているが、更に実験、研究を進めたい。
PDFファイル名 001-01-0032.pdf


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