種別 | 論文 |
主題 | スラグセメントを用いたコンクリートに関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 渡辺明(九州工業大学) |
連名者1 | 高山俊一(九州工業大学) |
連名者2 | 高倉篤(九州工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 129 |
末尾ページ | 132 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 最近、限りある資源の有効利用が叫ばれ、建設材料分野では、産業廃棄物を積極的に利用するための実験研究が盛んに行われている。著者らは、数年前より微粉末の高炉水さいと石膏、消石灰などと混合した、ポルトランドセメントを全く使用しないスラグセメントを作製し、その品質試験を行ってきた。その結果、スラグセメントは水和熱が極めて小さく、水セメント比50%のスラグセメントコンクリート(以下、スラグコンクリートとする)は、材令28日で335kg/cm2、91日で413kg/cm2の圧縮強度を示し、セメントとして使用可能な見通しを得ることができた。本報告では、微粉末水さいに、スラグと同様再利用が急がれている排煙脱硫石膏を混入したスラグセメント、およびそれを用いたスラグコンクリートの諸性質についてのべる。 6.結論 資源の乏しい我国においては、製鉄所から多量に排出されるスラグを出来るだけ付加価値の高い材料として利用すべきである。そこで、著者らは、スラグの水硬性を充分発揮させて利用すべくスラグセメントについて研究を重ねてきた。これまでに得られた結果から、諸強度、弾性係数などはポルトランドセメントと変わらず、また水和熱が極めて低いこと、長期強度も期待できること、安価であることなど優れた点もあり、建設材料として充分実用可能と考えられる。しかしながら、表面の中性化が著しいこと、ポルトランドセメントに比べ初期養生が重要であることなど、今後検討すべき問題点も残っている。 |
PDFファイル名 | 001-01-0033.pdf |