種別 論文
主題 軽水砕スラグを用いた軽量コンクリートの研究
副題
筆頭著者 加賀秀治(大成建設株式会社技術研究所)
連名者1 藤井正伸(大成建設株式会社技術研究所)
連名者2 松橋俊一(大成建設株式会社技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
1
0
先頭ページ 141
末尾ページ 144
年度 1979
要旨 1.まえがき
 現在、高炉スラグをコンクリート用骨材として利用するための研究が各方面でなされているが、本研究はこれまで主として高炉セメン卜用原料として供されてきた軽質の高炉水砕スラグ(以下軽水砕スラグという)を軽量コンクリート用の細骨材として使用することを目的として行ったものである。
 軽水砕スラグは粒形が悪く、強度が弱いのでコンクリートとしたとき、ワーカビリチーが得にくい、ブリージングが多い、強度が低い、収縮が大きいなどの問題点があるけれども、その反面、軽量である、2次加工が容易で発生徴粉分が混和材として使える、ガラス化率が高く断熱性・耐火性がよいなどのメリットも考えられる。そこで、前記のような欠点を前処理や調合の面で改善し、軽量コンクリートとしての一連の物性を調べ、特殊な構造物に適用できる可能性をみいだした。
5.むすび
 現在、わが国で実用化されている軽量コンクリートを構造部材とした一戸建工業化住宅としては、[1]硬質パーライトと軟質火山れき、[2]細粗骨材とも軟質火山れき、[3]人工軽量骨材と軟質火山れきの3種類のものがある。軽水砕スラグと軟質火山れきを組合せた本文の軽量コンクリートは前記の工業化住宅用構造部材と比較して多少の相違はあるものの、十分対抗できる物性を有し、また長期にわたる素材の安定供給、品質の安定、供給地の分散、経済性などからみても検討に値するものであることが判明した。またスラグの品質、粒度、形状などについて改良して行けば、もっと優れた軽量コンクリートが出来る可能性も実験を通してうかがえた。
PDFファイル名 001-01-0036.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る