種別 論文
主題 砕砂を用いたモルタルおよびコンクリートの基礎的性状について
副題
筆頭著者 仁枝保(大阪工大土木工学科)
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キーワード
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末尾ページ 164
年度 1979
要旨 1.まえがき
 近年コンクリート用細骨材として砕砂の利用が提起されている。これは品質良好な河川砂から山砂、海砂へと転換しつつあること、その生産形態が需要に対する供給能力に懸念があるためである。砕砂はその製造過程から粒形と微粉分の存在などが従来の河川砂と様相を異にしている。とくに微粉量の許容範囲の定め方によっては砕砂の生産効率にも、またコンクリートの品質にも大きな影響を与えるものと考えられる。他方これらの砕砂の石質および粒度についてはかなり安定しており細骨材として利用しやすいものと思われる。
 砕砂には砕石生産の際に生ずる細粒物を用いるものと、初めから細砂として強制破砕して生産し用いるものの2種に分けられるが、本実験においては、道路用砕石として生産されている単粒度砕石7号およびスクリーニングスを用い、適度の混合割合による粒度を選び砕砂として使用した。実験は、モルタルおよびコンクリートに関する諸試験を行って砕砂としての利用を検討するために行った。
5.まとめ
1)道路用砕石7号のスクリーニングスに対する混合割合を0、20、30%とした砕砂モルタルのペースト含有率は、川砂のそれに比べ10%多くなる。
2)モルタルの圧縮強度については、砕砂使用の方が川砂使用に対して平均29%増で、混合率による影響は0%が30%より平均15%の増加となった。
3)混合率0、20、30、50%とした砕砂コンクリートの単位水量は、川砂のそれに比べて8〜
19%増となり、混合率の30%の単位水量増加が少なく、0%に対し11%の水量減少であった。
4)コンクリートの圧縮強度については、砕砂使用が川砂使用に対して、材令7日で12%、28日で23%の強度増である。混合率20%の強度が他を上廻った。
PDFファイル名 001-01-0041.pdf


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