種別 | 論文 |
主題 | 砕砂コンクリートの性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 石川達夫(佐賀大学理工学部) |
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キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 169 |
末尾ページ | 172 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート用細骨材の天然砂については、川砂、山砂の払底にともない、海浜砂、海底砂などのいわゆる海砂が用いられてきているが、海砂は比重、吸水量、粒度、形状は川砂、山砂と同じであるが、海から採取されるということのため塩分を含有し、貝がらを混入している。実際に使用されている海秒の塩分含有量は、細骨材の絶乾重量に対して0.02〜0.3%(NaClとして)の範囲にある。塩分含有の問題はコンクリート中の鉄筋の発錆を促進するという重要なことだけに、長期の観察と調査とを必要とする。地下鉄工事のコンクリートでは、それに加えて電蝕の問題もあり塩分を含有する海砂の使用を避けたいようである。 いずれは砕砂も砕石と同様一般用コンクリート工事に骨材として用いられてくるであろうが、ここでは砕砂を用いたコンクリートの性質を知るため行なった実験とそれらの結果を検討したことについて述べる。 3-3.考察 1)細骨材率s/aの1%の増加に対しスランプ低下は天然砂コンクリートも砕砂コンクリートも同じく1cm程度であるが、同一配合条件で両コンクリートのスランプの差は2〜5cmである。 2)細骨材率s/aの変化による強度差はあまりみられないが、同一配合条件で砕砂コンクリートが15〜35%の強度増加となっている。 3)単位セメント量318kg/m3、細骨材率s/a=45%、スランプ8cmを狙った単位水量は、天然砂コンクリートで172kg/m3であり、砕砂コンクリートでは15kg/m3増の187Kg/m3であった。 4)スランプを一定にすると砕砂コンクリートは単位水量が増えるため圧縮強度は材令とともに天然砂コンクリートより低下してくるが、引張強度は骨材のカミアイが良いためか、圧縮強度ほどの低下はみられない。 |
PDFファイル名 | 001-01-0043.pdf |