種別 論文
主題 各種骨材を組合せた水砕砂コンクリート
副題
筆頭著者 原田久光(神戸製鋼所)
連名者1 浦川勇一(神戸製鋼所)
連名者2 河端薫(神戸製鋼所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 189
末尾ページ 192
年度 1979
要旨  水砕スラグ細骨材(以下水砕砂という)を用いたコンクリートについては、これまでに多くの報告がなされており、最近では昭和52年度建設省建設技術研究補助金研究の結果が、「コンクリート用水砕スラグ細骨材の使用規準の作成に関する研究」として日本鉄鋼連盟より報告され、水砕砂の品質基準案も述べられている。これまでの報告の多くは、細骨材の全量を水砕砂と置換したものを中心にしているが、水砕砂は粒形が砕妙に類似しており、全量置換をすればコンクリートの単位水量が増加するため、最近では天然砂との混合使用に関する研究が行なわれるようになり、また実際に使用する場合は殆んどが混合使用によっている。一方水砕砂は鋭角に破砕され易く、ガラス質で保水性が悪いためにコンクリートのブリージング水量が多くなるとも考えられる。今回、ガラス質を少なくすることによって粒形を改善した水砕砂を製造することが可能となったので、この水砕砂を用いて置換率を変えて各種コンクリート試験を行った結果、改質した水砕砂は全量置換が可能となった。以下に従来水砕砂、新水砕砂を天然砂と混合使用する場合の好ましい混合割合、配合修正方法等を中心として、コンクリートの性質についても報告する。
6.まとめ
まえがきで述べた品質基準案に合格する炉外方式で粗粒率2.7程度の水砕砂は、結晶質部の量を20%含ませることによって、天然砂コンクリートに比し同等以下の単位水量で、細骨材率を2%以下の範囲で大きくするだけで100%置換が可能である。また置換率を30%以内にすれば、上述の新水砕砂は天然砂コンクリートと同し配合で、結晶質部が約10%で実積率が60%程度の同上従来水砕砂では、天然砂コンクリートに比し、単位水量を1%増すだけでよい。コンクリートの強度、安定性についても、これまでの結果によればAEコンクリートにすることによって、天然砂コンクリートと同等に考えられる。このようなことから、経済的で使い易い水砕砂の範囲は、本実験に使用した水砕砂に限っていえば約30%になる。しかし蒸気養生製品の場合は、水砕砂の量を多くする程大きな強度が得られる。また長さ変化が小さいこと及び、工業製品であって粒度が安定していることから、左官モルタル砂としても適していると考えられる。
PDFファイル名 001-01-0048.pdf


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