種別 | 論文 |
主題 | 高炉スラグ水砕砂を用いたコンクリートの諸性状について |
副題 | |
筆頭著者 | 長滝重義(東京工業大学) |
連名者1 | 米山絋一(新潟大学) |
連名者2 | 高田誠(東京工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 193 |
末尾ページ | 196 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.まえがき 高炉スラグ水砕砂(以下水砕砂という)のコンクリート用細骨材としての適用性に関する調査研究は、河川産骨材の枯渇化に伴い良質の川砂が払底していること、また副産過多となっている高炉スラグを有効に利用しようという観点から、4〜5年前より各方面の研究機関において活発になされており、それらの実験資料に基づいて、水砕砂の品質基準、あるいは使用基準が作成されるまでに至っている。しかしながら、研究に着手してから年月が浅いため、長期材令におけるコンクリートの力学的性状、耐久性等、未だ明確にされていない点も多い。筆者等も数年来、水砕砂の細骨材としての適用性に関する研究の一環として、水砕砂を用いたコンクリートの力学的性状および体積変化等について実験的に検討を加えてきた。本報告は、それらの研究成果に基づいて、長期材令(2年)における水砕砂を用いたモルタル及びコンクリートの諸性状を川砂を用いた場合と比較検討したものである。 4.あとがき 水砕砂を用いたコンクリートの諸性状として、特に長期材令における強度特性、体積変化等について実験的に検討した結果、水砕砂に有利な条件、つまり潜在水硬性が発揮されやすい湿潤状態では、川砂を用いたコンクリートに匹敵する力学的性状が得られるが、長期間の乾燥をうけるとその品質が損なわれることが認められ、また、その原因は水砕砂とセメントペーストとの界面に生じる水和層の性状にあると推定された。 今後、水砕砂の潜在水硬性によって生じる水和層の安定性に着目し、徴視的な観察からコンクリートの品質との関連性を明確にしたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 001-01-0049.pdf |