種別 | 論文 |
主題 | 構造体コンクリート強度のバラツキに影響を及ぼす要因の分類 |
副題 | |
筆頭著者 | 中根淳(大林組技術研究所) |
連名者1 | 高橋久雄(大林組技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 1 |
号 | 0 |
先頭ページ | 217 |
末尾ページ | 220 |
年度 | 1979 |
要旨 | 1.緒言 震災建物や欠陥生コンに関連した最近の調査結果によると、健全と思われていた建物の中にも意外にコンクリート強度の低いものがあることが明らかとなり、コンクリートの強度管理をめぐるテクノロジーアセスメントの機運が急速に盛りあがってきた。構造体コンクリートの強度発現に関する研究としては、古くは1910年から1940年代にかけて、Berndt・Preuss、Edwards、Jackson・Kellermann、Richart・Brown等の研究があり、また戦後ではHognestad、Kennedy、Price、Bloem、Petersons、大野、笠井・松井などの研究がある。しかし、この種の研究は、多大の費用を要するので研究の対象が限定されたものが多く、加えて製造・施工過程などの不確定な条件を伴うので、未だ総合的な体系化がなされていないのが実状である。このような状況をふまえて筆者らは、昨今の構造体コンクリートの実態を把握すべく調査を行い、既にその結果の一部を報告してきた。それによればシリンダーによる管理結果と異なって、実際の構造体中のコンクリートの強度発現の差は、きわめて大きいことが判った。本報告は、構造体コンクリートの強度管理に関する一連の研究のうち、強度差を生ずるメカニズムを解明するための前段階として、構造体強度に影響を及ぼすすべての要因をひろい出し、分類・整理したものである。 4.結言 構造体コンクリートに強度差を生じさせる要因の分類とその影響度を現時点で整理することによって、強度に関わる要因の全体像を明確にし、コンクリートを製造・施工する上で留意すべき要因のグレード付けをすることができた。しかしながらそれらの評価は定性的な範囲にとどまっており、今後の課題としては、より定量的な関係として把握するとともに、要因が強度に影響を及ぼすメカニズムを更に解明していくことが望まれる。 |
PDFファイル名 | 001-01-0055.pdf |